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平成27年 6月定例会(第 5号 6月19日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2015-06-19
    平成27年 6月定例会(第 5号 6月19日) 一般質問


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    平成27年 6月定例会(第 5号 6月19日) 一般質問                      平成二十七年六月十九日 午前九時三十分開議 第  一 一般質問 第  二 議案第四十九号 平成二十七年度えびの市一般会計予算の補正(第二号)につ              いて 第  三 請願第  五号           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件    一 一般質問    二 議案第四十九号 平成二十七年度えびの市一般会計予算の補正(第二号)につ              いて    三 請願第  五号 出 席 議 員(十四名)     一番   本 石 長 永  君     一〇番   竹 中 雪 宏  君     二番   遠目塚 文 美  君     一一番   西 原 義 文  君     三番   山 元   豪  君     一二番   西 原 政 文  君
        四番   小 東 和 文  君     一三番   蔵 園 晴 美  君     六番   井 上 義 人  君     一四番   宮 崎 和 宏  君     七番   北 園 一 正  君     一五番   栗 下 政 雄  君     八番   上 原 康 雄  君     九番   池 田 孝 一  君 欠 席 議 員(一名)     五番   田 口 正 英  君 議会事務局職員出席者   事務局長   下牟田 一 仁 君   議事運営係     塩 入 友 之 君   事務局次長  坂 本 和 彦 君   議事運営係長 鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長     村 岡 隆 明 君   福祉事務所長    松 永 康 二 君   副市長    杉 元 真 一 君   市民環境課長    福 田 孝 正 君   教育長    萩 原 和 範 君   介護保険課長    大木場   操 君   総務課長   宮 浦 浩 二 君   観光商工課長    米 倉 健 一 君   企画課長   園 田   毅 君   税務課長      萩 原 博 幸 君   財政課長   馬越脇   浩 君   健康保険課長    領 家 修 司 君   建設課長   竹 内 重 冶 君   財産管理課長    築 地 厚志郎 君   畜産農政課長 吉 留 伸 也 君   農業委員会事務局長 白 坂 勝 弘 君   農林整備課長 森   隆 秀 君   市立病院事務長   林   敏 廣 君   学校教育課長 坂 本 健一郎 君   基地・防災対策課長 川 田 伸 一 君   社会教育課長 白 濱 美保子 君   企業誘致対策監   岩 下 一 彦 君   市民協働課長 上加世田たず子 君   会計管理者     山 口   忍 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(本石長永君)  おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。  報告いたします。田口正英議員から本日の会議に欠席する旨の届け出がありますので、報告いたします。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第五号によって進めます。  この際、諸般の報告をいたします。  六月十七日、日比谷公会堂で行われました全国市議会議長会第九十一回定期総会において表彰状、感謝状の贈呈がありました。市議会議員として市政の振興に十五年以上務められた功績により、西原政文議員に対し表彰状と記念品が贈呈されました。  また、全国市議会議長会建設運輸委員会委員として会務運営に尽力した功績により、私、本石長永に感謝状の贈呈がありました。  これより、その伝達を行うことといたします。  受賞された議員は、演壇の前にお進みください。  表彰状  えびの市西原政文殿  あなたは市議会議員として十五年、市政の振興に努められその功績は著しいものがありますので第九十一回定期総会にあたり本会表彰規定により表彰いたします。  平成二十七年六月十七日  全国市議会議長会会長岡下勝彦代読  おめでとうございます。(拍手)  感謝状  えびの市本石長永殿  あなたは全国市議会議長会建設運輸委員会委員としての会務運営の重積にあたられ本会の使命達成に尽くされた功績は誠に顕著なものがありますので第九十一回定期総会にあたり深甚な感謝の意を表します。  平成二十七年六月十七日  全国市議会議長会会長岡下勝彦代読  おめでとうございます。(拍手)  これより本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  本日は、池田孝一議員、栗下政雄議員、宮崎和宏議員、山元豪議員の四人を予定しております。 ○議長(本石長永君)  まず、九番池田孝一議員の発言を許します。池田孝一議員。 ○九番(池田孝一君)  おはようございます。  今回の六月定例会、一般質問が三つに分かれまして、この間十二日の二日目の一般質問以来、大分間延びしましたけれども、質問する側も大分間が延び過ぎて、しにくい部分もありますが、ただ執行部の皆さんにおかれましても、市長初め十分な検討時間、質問のつぼに対してどう切り抜けようか、あるいは切り崩そうかという時間は十分あったはずです。  特に私の質問の場合は、何々についてということだけでなく、そのどこに疑問点、疑念、ただしたいところがあるかというところまで明確にして出しておりますから、これから始めます質問の各所でも、明確な素早い対応、答弁ということができるものと考えております。また、そうならなきゃいけないと思います。長々と前置きだけをするような答弁は、言い逃れ的な答弁は、ぜひしないということでお臨みいただければと感じます。  そして、また、今回テーマは一点のみです。雇用の場の確保についてということの一点です。大項目はこれ一本です。細かい疑問点を十項目に明確にしておりますから、できればこの全十項目、全て明らかにしていただければと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは早速雇用の場の確保について、とりわけこの雇用の場の確保ということが、市長初め執行部におかれましては、どれだけこの間傾注されてきた上での、いわゆる工業団地整備構想なのかというところをただしてまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  まず一点目です。ここはさらっといきたいんですが、入り口ですので、本市の人口が二万人を割り込みました。これが現実になって以降、とりわけ市民の皆さんの中でも、定住・交流人口の増大を望む声も大きくなりまして、市長も最重点政策として位置づけられております。市民の中でも、各方面から定住施策として強化すべきとは雇用の場の確保という声だと思います。こうした市民の声に応えての工業団地整備構想であろうと信じたいわけですが、今日、その構想のもとに動き出し、進めようとしている(仮称)西郷工業団地整備構想、果たしてこの施策の原点であり、依拠すべき市民ニーズに沿ったものなのか、また経済状況において多くの企業、業界、業績が好転していない中で、現状の企業、業界の経済環境のどのような状況を判断して企業誘致業種、いわゆる物流企業としておりますが、を想定しているのか、あるいは現時点で進出見通しの確信がどの程度のものなのか、現構想の規模や必要とする財政負担が適切で可能なのかを明確にしたいと考えております。本市が挑戦すべき価値ある挑戦となるか、あるいは無謀なかけになるかをただしてまいりたいと思っていますので、よろしくお願いします。  さて、前置きはそれぐらいにして、早速項目に従って質問させていただきますが、まず一点目、なぜ、雇用の場の確保の重点施策に工業団地整備なのか、工業団地整備による企業誘致に転換することとした理由は何なのか。その点を伺いたい。  市長の二期目のマニフェストに「企業誘致で二百人の雇用を創出し」とあります。それはわかるんです。重点施策にするのは。工業団地整備をこれほど大胆に過ぎるぐらい位置づけて、規模とこだわりを持って進めようとしている、これはどういった、この間の変化なり考え方が出てきたのか、人口二万人割れの危機感、あるいは切迫感なんでしょうか。これまでの多様な雇用の確保策に見切りをつけ、大胆に攻めようということのあらわれなのか、率直な市長の考えを聞かせてください。端的で結構です。 ○市長(村岡隆明君)  働く場の確保につきましては、当然一期目から目標としてはいたしておりました。当然企業誘致につきましても、これまでも取り組んできたわけでございますが、一期目、他の企業が持ってる土地等を紹介する形での企業誘致を進める中で、いろいろ限界も感じたところでもございますし、確かにリスクはあるんですけれども、レディメードの工業団地の造成ということにチャレンジする最後のチャンスではないかと、地方創生の国の流れも起きてきましたし、ぜひこういった新たな切り口から働く場の確保をしたいということで、今回、工業団地の造成の計画を出させていただいたところであります。 ○九番(池田孝一君)  限界を感じて、あるいはレディメードに挑戦する最後のチャンスとおっしゃっておりますが、後で聞きます。総合計画との整合という点をお忘れじゃないですか。後で聞きますよ。いいですか。  二番目です。次に、折衝した企業の状況を示す資料提出を求めました。確かに企業によっては、条件さえ整えば大規模な立地を展望するものもあるかもしれません。しかし、一方で今日の経済情勢下にあって、しかも失礼ですが、企業誘致実現が乏しい首長が、かつて本市が経験したことのないような大規模な工業団地をいきなり整備すること自体、その根拠、実際の強い工業団地整備ニーズなしにあり得ない施策なんですよ。それはなぜなのかということでございます。  具体的な、この間の折衝の経緯も後で聞きますが、まずその点、本当に実際のこういう強い企業団地の工業整備、この点が極めて重要である。それにもかかわらず市長は、この間、同僚議員がただしてますが、説明が全くされてない。決意のほどは披露されましたが、決意が強ければ、環境や条件が合わなくても誘致をできるものでもないはずです。市長の確信があるとすれば、この企業との接触などにおけるトップセールスの状況、その理由があるはずで、このどこに、大胆な受け皿整備で企業誘致が実現できるとの判断材料があるのか、まずお示しいただきたい。 ○市長(村岡隆明君)  これまでは、特に、一番工業団地として有効な土地を持ってる、ほかの企業が持ってる土地についてメーンにセールスをさせてきていただいておりました。セールスをする中で、お話を進める中で面積が足りずにほかの自治体の工業団地に進出した企業もございますし、なかなか間に他の企業が入ると交渉にも時間がかかるということで、やはり自前の、自分ところの工業団地を持つことでスピーディに対応ができると。現在は非常に企業側もスピードを求めておりますので、そういった対応の必要性を感じたところであります。 ○九番(池田孝一君)  スピードですね。スピーディな対応、それだけでやはりレディメードでということにしか聞こえません。  いいですか。総合長期計画、きょうも持ってきました。いつもこれによって市政を進めなければならないはずですが、三十七ページに産業の施策、大きな基本構想の柱です。企業誘致施策の推進とあります。ここに何と書いてあるか。構想では、いわゆる「工業団地整備」という言葉は出てきません。それは手法だからですね。要は、雇用の場を確保していくんだと、産業の活性化をするんだということが、それで十分でしょう。ただ、基本計画の中に、そのどういった手法によることを重点としているかが書かれておりますが、情報発信、ここに力を注ぐ、あるいはいろいろな手を使って東京、大阪で事務所とか、アドバイザーとの連携とかいうのが二点目です。  それから三点目は、都市計画マスタープランによる工業用用途地域の確保を推進するとともに、新たなオーダーメード方式を構築し、企業立地の促進を図ります。こういう工法、構想、方針で行きますというのが、これがマスタープランなんですよ。どうでしょうか。なぜかということです。  だから、そうであるならば、私はいいふうに解釈しました。にもかかわらず、今市長がおっしゃったように「オーダーメードによらずレディメードでやる」と。「最後のチャンスだ」とおっしゃいましたが、そうであるためには、それなりの確固たるものが必要で、揺るがない決意も必要でしょう。しかしそれと同時に、タイミングが今だから今するんだじゃ困るんですよ。そういう環境にあるかどうか。  私は、市長は確信を持つ企業があるからだと、いいふうに理解してました。そうだろうと。ですから、今回余りしたくなかったんですが、この間の平成二十二年六月から本年四月までのトップセールス、市長、副市長の企業等の訪問の資料まで提出してもらおうということで出していただきました。議員の皆さんも開いてごらんいただければわかると思います。企業名はさすがに出せないだろうということでこういう形になります。当然だと思います。  この中に約十八社ですかね、接触されていますが、現時点で、これ見ますと大規模な、まず聞きますが、ではこの中に確信あるものがあるとすれば、この間のこの中のどこに、大規模な受け皿で企業誘致が実現できると判断する材料があるのか。  一点目お尋ねしますが、では用地確保、用地整備を望む企業があったのはどの程度なのか、十八社のうち。企業の要請を、そして今現在もつなぎとめてる、継続して折衝しているもの幾つあるのか、端的にお答えください。 ○市長(村岡隆明君)  現在調査をいたしております三〇ヘクタールの開発と二〇ヘクタールの用地につきまして、具体的に二〇ヘクタールぐらいが欲しいというような企業はないところであります。一番大きいところで、やはり一〇ヘクタールぐらいが欲しいというようなお話の企業が一番大きいところでありますが、ほとんどは規模的にはまだ小さいところの要望が多いところであります。  つなぎとめてるといいますか、情報提供して実際に具体的な計画が進めば、その後の情報もくださいというところが、これはトップセールスの自分が行ったところだけを書いておりますが、五、六社はそういった形で情報を待ってるところがありますし、今回ニーズ調査もしておりますので、またそういった対象はふえてくると考えております。 ○九番(池田孝一君)  大規模な一〇ヘクタールのものをやってるものはない、大きなものはないと、現在進めようとしている三〇ヘクタールとかですね、一〇ヘクタールが一番多いという話ですが、それと五、六社つなげているのが。これ、それぞれ皆さん見方によって違うと思いますが、私の見方によりますと、AもBもEもG2もGもだめ、KもLもMもだめ、三角がN、P、Rぐらい、そうすると、つなぎとめてるのは、見込みがあると思ってるのはOとIぐらいじゃないですか、好感触と言われるのは。この間どういう説明をされてきてました。引き合いが多いと、しかも運輸業あるいは流通業と言われるもの、ないじゃないですか。団地さえ整備してやれば、そういうことに「スピーディに対応する」とおっしゃいましたが、進出決定にこぎつける確信のあるものはこの中に幾つあるんですか。 ○市長(村岡隆明君)  今だめになった企業の中にも、うちが土地を持っていなかったから、ほかのところに進出した企業もこの中には入っております。当然、先ほどから三〇ヘクタール、二〇ヘクタール、お話も出ておりますが、これまでも答弁いたしておりますように、最終的な開発の面積というのは、今後いろいろな数字が出てくる中で決まっていくと思っておりますが、可能性としては、そういった可能性を残した場所を開発したいということで考えているところです。具体的に、今私たちが提案している中で可能性が非常にある企業としたら、今のところは二、三社、あとは調査をした結果が今から出てくるということであります。 ○九番(池田孝一君)  そんなことは聞いてません。だってですよ、今までの説明と違うじゃないですか。いっぱい、さも引き合いがあるみたいな、流通業からも確信持てる、対策監たしかそういう説明をされてますよね。ないじゃないですか。ひどいのは、経営が悪化し、断念であるとか、県北をカバーできないため再度検討とか、そういった話です。後で聞きます。この辺にしておきますが、ここは。  とにかく最近の折衝の中でも、今までおっしゃってきたような状況はとてもこれでは見えてきていない。レディメードをする根拠に乏しい。確信があるというのは、どうも疑わしいということを申し述べておきたいと思います。全然工業団地の構想の裏打ちになってませんよ。  次に行きます。三番です。以前の質問で、セールスをする上でも誘致企業の業績を選定した上で戦略が必要だということを私も申し上げました。選定を求めた結果が、物流業だったわけです。絞ってやるべきだということを申し上げました。経済環境が数年で大きく変化するのが今日の日本の経済の状況ですが、今日的にも同業種、つまり物流の企業活動が活発に継続すると判断しているなら、その根拠を示しなさいということを申し上げました。というのは、さっきの、この市長のトップセールスの中にもそういったものが見えてこれないからです。どこにあるのか、お示しいただきたい。 ○企業誘致対策監(岩下一彦君)  現在では、えびの市において本を、専門的な本を探そうと思ったら、なかなかなくてもパソコンに向かってクリック一つすれば翌日には届くという便利な時代にもなっておりますし、そうした中で、お示しした資料で、経済産業省が出しております報告書の中で、これは家電でございますけれども、通信販売、いわばパソコンによるそういったのはふえてるというのが出ておるのがまず一つ、あと食品加工の分野におきましては、今夫婦共働きのライフスタイルがふえておりまして、家庭における調理時間というのが、どうしても短くならざるを得なくなりまして、調理時間の短縮のためには加工食品を利用すると考えられますし、その資料といたしましては、レトルト食品生産の数量の推移が年々ふえてるということで考えております。  また、今後、アジアを視野に入れた場合、食の安全とか安心というのが求められておりまして、その辺で今度はアジアのほうへの輸出、食品加工品の輸出というのがふえていくものと考えております。  また、事実企業を訪問しておりまして、えびの産の農産物を都市部に届ける事業を計画したり、また中には、えびの市内の操業している企業の中には、実際に新たな事業としてそういったえびの産の農産物を都市部へ届けるという計画を進めている企業もございます。このような状況から判断いたしまして、流通業と食品加工業は今後も伸びるんじゃないかと判断いたしましたところです。 ○九番(池田孝一君)  余りここには突っ込みたくはないんですが、確かにそういった状況もあります。ただ、ここによって立つにしては、ちょっとこの程度の根拠しか持ってらっしゃらないのかという感がいたしております。  しかも、業界の話をしましたが、こういう業種を持ってきたいのはえびの市です。えびの市が南九州の交通の要所、物流の拠点ということでやるわけですが、この環境も変わってきているということをもはやお忘れではないだろうと。東九州縦貫道の話、この間の競合するやはり物流施設拠点をという中核都市等の存在、そういった中で、それに対抗できるような物流環境にあるのか、消費人口も減る、こちらから大消費地に運ぼうとするものがなければ、幾ら今おっしゃったような環境があるとしても、非常に厳しい点、これは一般の市民の方でもわかっていらっしゃることです。この辺はこれぐらいにして、せっかく対策監も厳しい中で唯一の根拠らしい根拠というものをお示しいただいたんで、これぐらいにしときます。しかし、これもちょっと薄くなっているということを御指摘申し上げておきたいと思います。  次に行きます。四番目です。ちょっとスピーディにやりますが、答弁簡潔にお願いします。団地の整備手法について問いたいわけです。本市のこれまでの企業進出の大きな決定要因となった高速輸送の優位性は、これは従前からあるものです。この優位性を生かして、かつて実現もいたしました。それが市内企業として貢献いただいております。たしか十九社、二十社余りあると思いますが、しかし、こういった企業の引き合いが多く、誘致が実現していた、まあいわば比較的好景気の時代にも、かたくなにレディメードはしてこなかったわけです。小規模な農地転用であったり、あるいは工場跡地であったり、山林や遊休地を紹介したり、そして実現を成功してきたというのがこの十九社の中にはたくさんございます。  これらの進出企業が、前述のとおり重要な雇用の場となっておるわけですが、こうした誘致方法をさらに強化して、取り組む方法にあるのに、それによらない理由、何なのか、そういったものではアピール度が低いから、あるいは企業からもそんなもの見向きもしませんという状況があるのか。先ほど若干紹介いただきましたが、企業の意欲を強めたいということなのか、その辺率直に説明いただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  これまではオーダーメードということで、現在残っている遊休地を中心にセールスをしてきたところでございます。そういったこれまでも遊休地をセールスしてきたわけでございますが、先ほども答弁いたしましたとおり、間にほかの企業が入ってる関係であったり、将来的な広がりということを考えれば、やはり基本的な可能性があるもっと大きな可能性があるところをレディメードで起こして、組織も強化して、企業誘致を強化していくということの可能性が高いんじゃないかということで、今回判断しているところでございます。 ○九番(池田孝一君)  何かほかの業者が入ってるという、ブローカーみたいに聞こえてちょっと聞こえが悪いんですが、そんなものばっかりじゃないと思いますけれどもね。現在立地している企業も市が窓口になって立地しましたし、いかがわしい企業もありませんし、きちんとした立地をしてもらってる。何かそれ聞いてると、何か嫌な気がしますね。ちょっと言葉気をつけてくださいよ。  いいですか、では、私は、ですからそういったストック、いわばこれがないんじゃないかということで、同僚議員の皆さんにも一緒に見てもらおうということで、この間の工業団地の整備構想がどういったものがあったのか、計画候補地にしたものがどういったものがあったのか、あるいは過去に立地して立地候補地としていた企業に示したいわゆる用地ですね、の概要を示しなさいということで出しましたところ、出していただいたのが随分昔になりますが、昭和五十年代にあった原田農工地区の計画書であったり、あるいは既に実現してます湯田新田の工業団地、南九州コカ・コーラボトリング株式会社が進出されたところの計画書であったり、そういった、あとはそういったものが示されて、ちょっと的違いな気がしたんですが、そういったことを聞きたかったわけじゃないんですよ。十分時間がありましたから、見させていただきましたが、しかし、資料見ると企業に示す候補地、用地がないわけではないと。商品価値がなくなっているわけでもないと思います。  ではこれら、これまで売り込もうとしていた適地、候補地として現にあるやつ、これはどうするんですか。 ○市長(村岡隆明君)  現在は、そういった土地しかセールスができませんので、当然セールスをさせていただいております。また先ほど、ほかの企業が入ってるというのは、土地の所有がほかの会社が持ってるということで使わせていただきましたが、当然この遊休地につきましても、今後もセールスをさせていただきたいとは思っております。 ○九番(池田孝一君)  どうしてそれを磨こうとしないんですかね。そういった話は最近全然出てきません。市長はもう工業団地整備前のめり一辺倒、こういったのがこの間、市長の最初の任期中にもありました。ゼロとは言いませんが、全然活用されてない。どうもそこら辺が見えてきません。申し上げたいのは、こういった、これまでにつくった、整備計画に基づいた誘致のあり方、誘致の仕方、あるいは既存のこれまで示してきた適地のさらなる魅力の強化、こういったことについては工夫も何もされた形跡がない中で、いきなり大規模工業団地という手法は、とても理解に苦しむということを申し上げておきたいと思います。  次に、五番目に行きます。工業団地の受け皿を事前に整備した成功事例の今言いました湯田工業団地があります。そのときの計画書が、議員の皆様にもえびの市湯田新田地区ということで計画書がいっぱい、こんなにいっぱい、私はこれが出てくると思わなかったんですが、資料として出てきています。こういったものを求めたんじゃなかったんですが、でそれです。  要はこの湯田新田の工業団地があります。このとき、ここにありますように、農工団地の指定を経て整備しました。農工団地の話はまた後でもします。ただ、この例と今回との例が基本的に異なる点、今回の西郷工業団地ですね。どのような点だと捉えているのか、まずそれをお示しいただきたい。 ○市長(村岡隆明君)  湯田新田の工業団地につきましては、オーダーメードということで、企業のリクエストに応えてそのサイズであったり、方向性を決められたと。現在進めているのはレディメードということで、えびの市が場所を特定して進める形、そこが一番違うところだと考えております。 ○九番(池田孝一君)  ほかに大きな違いはないですか。  全然そういうのが出てきませんね。いいですか。計画書だけに目を向けないでくださいよ。今度やろうとしているのは物流業、この湯田新田のときにはオーダーメード、そのオーダーメードをしようとする確信が得たかというと、くらいついていわば確証まで握ったということは大きかったわけですね。しかもそれだけじゃないです。資源立地だったからですよ。南九州コカ・コーラボトリング株式会社は。資源立地でなかったらほかにもいけたわけですよ。資源もあった、魅力的な、その上に行政との折衝の中でやりましょうという話になった。だから議会も納得した。最終的に。いいですか。今度やろうとするのは資源立地じゃないんですよ、求めているのは。どこも考えているようなものを持ってこようとしてるんですよ。大きな違いです。
     そして、既存の別工場との統廃合計画、その当時の進出企業の事情がいろいろあった。国内での統合の話とかいろいろあった中で、大分工場でありますとか、余り具体的には申し上げませんが、そういったことで持ってきたということの違いがあります。そのほか、この湯田新田地区に目を向けると、ここの場所というのは後でも言いますが、一団のまとまり、独立した水田地帯やった。  これ開いて見てくださいよ。私も思い出しました。これ読んだら。そういうことも書いてあります。なぜここを選定したのか。農業への影響、効果を、これ言わなきゃいけなくなっています。計画書見ると、だからここだと、PR効果ももちろんですが、それもあったと。周辺部に減反する農地がなかったわけです。旧北部土地改良区です。整備後の地域営農への影響がないと書かれております。よかったです、これ出していただいて、私も昔を読み返す機会になりました。  だから、ここにしたんだよと言うことが、根拠がここにきっちり書かれてます。湯田新田農工地区は。この点、成功の重要な意味を持つものだと私は思います。これからやろうとする(仮称)湯田西郷工業団地整備と大きな違いです。これと同じイメージを持っておられるんだったら大きな間違いですよ。どうですか、今の指摘に対して。 ○市長(村岡隆明君)  当然オーダーメード方式というのが、リスクも少なくて企業のニーズとえびの市のニーズが早い時点で合意するわけですから、今でもオーダーメード方式を目指してはおりますけれども、これまでも進めてきたオーダーメード方式でなかなか進出企業をつかむことができないということで、リスクはありますけれども、レディメードということで今回提案をさせていただいております。当然オーダーメードのほうがリスクも少なくて、こういった前回の成果もありますので、その差はあるということは当然認識をいたしております。 ○九番(池田孝一君)  レディメード過ぎるんですよ。誰も真っ向からレディメードを否定はしませんが、そうした中で、なぜここなのか、この規模なのかというところにも大きな疑念があるからこんなこと言ってるんですよ。後でまた聞きます。  では次です。今回のこの工業団地整備計画の提示をしました。今言いましたですね。意図としなかったんですが、農工法について若干お聞きします。農業と工業の並進を旨とするやつです。同僚議員の皆さんにもたしか農工法の、なかったですね。資料渡してない。  ここまで掘り下げると時間がかかりますので、もう読み上げませんが、要は農工法によるということは、いわゆる農地転用、農振解除の手続の例外規定として、農林水産省、国が例外的にそういった施策のもとにやるものについては、やりますよと、本来は守らなきゃいけない。例外としてそういったものであればということになってます。  ですから、農業、工業だけの用地整備という観点ではないわけですね。農業と工業があわせて振興させる。並進するという旨からこの農工法なら手法として転用の手続が開けてるというもの、この趣旨にとって、さっき言いましたように昔は原田農工地区であり、最近ではそこの湯田新田の整備計画をつくっていったということですが、今回もこの手法によるということで(仮称)西郷工業団地の場合も、当該地域の農業や市の農業振興に寄与する計画でなければならないはず。そういったものを新たな農工地区指定ですね。違うんですか。そういうふうに以前聞いておりますが、農業振興を図る施策というよりも、ある程度こういった方向づけをすれば農工地区でいかれるというものがなければ、それはできないと思いますが、構想があるんですか。当該地区農業に及ぼす影響、悪影響を及ぼさない地区選定もしなければならないんです。あわせて。  ここではもう具体的に質問はもうやめておきましょう。何十町歩あるでしょうかね。高速道路から西側の一団の農地は、ずっと続いてます。その一角です。湯田新田とは異なります。分断するわけです。ぶった切るわけですよ。これを仮に規模を小さくして五ヘクタール、一〇ヘクタールにすればいいという問題では私はないと思いますよ。  農業振興も大きな柱として市長は掲げておられます。そういった検討は真っ先にやらなきゃいけないことです。農政サイドとのどの程度の事前の協議があって、今回の構想が出てきたものか、そういう判断をされたのか、まさか適地調査をコンサルに委ねたらここが出てきたからとはおかしいですよ、おっしゃってください。 ○市長(村岡隆明君)  この工業団地の整備については農工団地ということで、当然農業とのかかわりも並行して進めなければいけないということで、九州農政局にそういった面積、土地等を提示する中でも、工業団地が農地を分団するということについては、やはり危惧もあるところでありまして、そういった点についても配慮していかなくてはいけないということは、考えているところでありますが、工業団地としては一番適地だということで選定をさせていただいてるところであります。 ○九番(池田孝一君)  弱いですね。そら誰だって思いますよ。余り言うと失礼に当たるかもしれませんので、中学生、高校生でもインター周辺といえば平たん部であって、広がりの持つここがいいんじゃないかと、現に地元企業立地もされてます。工業地域のエリアにですね。ただし、そこ間違わないでくださいよ。都市計画で、市がきちんと高所大所からインターを活用した工業地域にしようという用途地域を定めたところに、立地いただいてます。  今度やろうとするのは、後でも言いますが、都市計画マスタープランの際にも見直しもしなかった、用途地域を広げようともしなかった、現在農振地域であるところにやろうとするわけです。当然そういったものを確固たるものがなければ、いけないはずなんですよ。そして判断するんですよ。その上でその構想に肉づけをする。ちょっと判断が、ちょっとどころか大分判断が甘いんじゃないですか。それをどうしようかというのを今は持ち合わせてない。もう一遍聞きます。農政サイドどの程度協議をされて、コンサルが出した今の区域を候補地として、今後もやっていこうという判断に至ったのか、示してください。 ○市長(村岡隆明君)  コンサルのほうで出た案、当然、議会でも示させていただきましたけれども、適地をたくさんある中で、最終的にあそこに一番の適地だということで判断をしたわけでございますが、当然庁内でももみまして、そういった農業に関する影響は、農地がなくなるわけでありますから、当然基幹産業から見ればマイナス面もあろうかということは、当然中でも協議をしているところであります。  反対側に、工業団地としての準工業団地の用地とかも指定をしている部分もほかにもあったわけでありますけれども、既に宅地が建っている部分があったり、そういった影響等も考えて、今の場所が一番適地ではないかということで提案させていただいてるところであります。 ○九番(池田孝一君)  表に出すときには、きちっとそうしたことは詰められてなきゃいけないんですよ。では、きょうの私以降の栗下議員なり、宮崎議員の肝はそこだと思いますので、譲ってもらいますが、果たして湯田西郷、西郷工業団地の今予定している地域に基盤を持つ農業者の皆さん、あるいは農業団体の皆さんに対して、営農状況をどう把握しているのかという点も疑問が残ります。  次に行かせていただきます。六番目です。市長は、何の政策目標、政策課題じゃないですよ。政策目標としてこの工業団地整備をされようとしているのか。市が期待する効果、意図とする成果は何か、ここに立ち返らせていただきます。申し上げるまでもなく、企業誘致の一般的な経済社会への効果、これは言わずもがななんですが、市長は何をそのうち重視しているのか、お聞かせください。端的にお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも、市民の皆さんから働く場が欲しいと、働く場があれば息子を帰してこさせたいというような御意見もございましたし、総合計画の中にもありますが、都市部への人口流出を抑えたり、現在、都市部で働いていらっしゃるえびの市民の方々が帰ってくる機会をそこで、その場ができたり、さらに地方からの流入ということも期待しているところであります。基本は、市民の皆さん方の市外流出をとめる、そのことで活性化がかなうと考えております。 ○九番(池田孝一君)  よかったですわ、そのお答えは。まさか定住・交流人口の増大ということも大きく掲げてますので、南九州コカ・コーラボトリング株式会社のイメージをされていて、従業員ごと企業が来ればいいんだというようなお考えが強くなってるのかなという気さえしてたんですよ。さすがです、そこ。市民の要望を忘れてらっしゃらない。息子を帰して郷里で働かせたい。このふるさとで仕事をさせたい。都市部にやるんじゃなくて、またそういう教育もされてますものね、教育長ね、子どもたちに、郷土愛を。確かにそういった面では、そういう労働力がこれからどんどん生まれてくるわけです。数は少なくなってますが、そこだと思うんですよ、市民の皆さんの願いは。  であれば、そうした最も大きな理由、声に応えるんであれば、今おっしゃいましたが、依拠すべきはこの工業団地整備、つまり雇用の場の確保、企業側の心理だけではおかしいですよね。市民の声にもっと耳を傾けるべきだということを私は申し上げたいわけです。市民ニーズに依拠した企業誘致、工業団地整備であるべきだと、この間の説明では、市長にそれは全然見えてきません。業界的には物流業がこれから可能性があるということ、企業からの引き合いがあるということだけ、規模についてもそうです。どこから三〇ヘクタール、四〇ヘクタールという数字が出てくるのか。  三月の一般質問で申し上げました。企業ニーズ調査聞きますと、数は違うかもしれませんが、一千社ほどに企業アンケートをとって、どういう受け皿を整備すればいいかとか、今度どういったことを考えてるかということ、企業向けのほうにしか耳は向いてないじゃないですか。私は何て言いました、そのときに。企業ニーズにばかり目をやるんじゃなくて、市民の声にもっと耳を傾けなさいと、果たして市民が望む業種はそれなのか。どれくらいの規模を考えているのか。これから新規学卒していくであろう労働予備軍がどれだけいます。少ないですね、教育長。高校生卒業も含めても、そのニーズに一人一人応えようと思ったら何百何千業種が必要です。  しかし、その中で、これだったらできるんじゃないかというの、聞いてみて、やることが、これが重要だと私は申し上げたいわけです。何もかも、市長にあなたに任されているわけじゃありませんよ。依拠するのは確かにこれはもう偉いと思います。それでも市民のニーズに依拠してやりたいんだと、これを忘れてもらっちゃ困るんです。であれば、企業ニーズや業界のほうだけを向くんじゃなくて、いま一度、市民のニーズは何なのか、どういったものを望んでいるのか、ここに耳を傾け、目をみはらせて判断してほしいということを申し上げたいわけです。  依拠してるということはわかりましたが、そうであれば、あとの質問でもお答えになることは違ってくると思いますので、質問を続けます。  今言いました。それはなぜかといいますと、人口減少がしていく中で、労働力人口も減ってきてます、えびの市は。えびの市の市民の皆さんへの雇用の場をつくることでしょう、市長。そうですね。そうであれば、ニーズというのはどこに目を向けてるか、どこに目を向けるか、高校や専門学校、大学などの卒業者、あるいはその保護者でもいいです。希望がどの程度あるのか、あるいは市民が望む雇用の場の意味は、六十歳を超えた熟年労働力も含む希望としてはどういったものがあるのか、あるいはそこに働く労働力はどれほどあるのか、こういったことも想定しながら、資本、労働力、土地、企業立地の三要素です。そのそれぞれのデータを示せということを私は申し上げたわけでございます。市民ニーズの中でも労働力に目を向け、耳を傾けるべきであるのに、なぜ労働力のデータをこれしか示さないんですか。  いいですか。これ次回から一連番号、それごとにページを打ってもらってると非常に助かりますけれども、同僚の皆さんにも見ていただきたいんですが、算出方法、労働力について、けちをつけるわけではないですが、農工地区の県内の平均、これもいただけませんね。確かに県内には幾つかの農工地区があります。設定年度もそれぞれです。当時の状況も異なります。それを十把からげて平均で、そういう乱暴なやり方でデータをとってるんですよ。これのどこに市民のニーズに依拠したと、依拠してやりたいという姿勢が見えますか。  次に、国勢調査の労働力人口、これは示していただかなくても三月に議論をしてます。三十分圏内に何万人、一時間圏内に何万人、多いにこしたことはありませんが、これは就業しておられる方と失業されている方の合計数です。わかってらっしゃるんでしょうかね。もともとがこれだけしかなくて、ここの不満もある方もいらっしゃるでしょうし、これしかないからという方も中にはいらっしゃるわけですよ。もちろん誇りを持って一生懸命働いていらっしゃる方もここに含まれているわけです。  これが労働力ですと示すんですよ。それは誰でもできることです。データ差し引けば。数字は大きいほどいいでしょうから、こういったここに寄ろうというふうに決めたんですか。農振除外をするために、農工地区に、確実に企業誘致ができる工業団地を整備する計画になっておりますので、労働力もこれだけあるという数字が出ていますので、許可してくださいとするための数字ですか、これ。企業のほうしか向いてないじゃないですか。  雇用期待数は三月にお示しいただきました。もう数字は細かく言いませんが、五百人規模でしたよね。私はびっくりしました。確かに五百人規模の企業を持ってくるとすれば、用地の規模もああなるでしょう。そのことも指摘しました。進出企業に期待する市民のニーズである雇用の場として吸収する労働力とは言えないです、これは。どこを向いてるかといまだに考えております。しかも、先ほど申し上げましたが、この間、失礼ながら村岡市長におかれては、そういう実績を残しておられない中でこんな大きなことをされようとしてる。反論してください。 ○市長(村岡隆明君)  労働力人口がえびの市に少ないということは、これまでも課題と考えておりますし、先ほどの五百人の雇用の規模、これも今調査をかけてる、提案をしているところが全て埋まれば、そういった規模の雇用になるかと思っておりますが、可能性としてそれぐらいの可能性がある土地をぜひ選定したいということで、実際の開発の可能性はこれまでも答弁いたしておりますように、また正確な数字が出てから御相談していきたいと考えております。 ○九番(池田孝一君)  いずれにしても、何か数字を押しつけて根拠のないもの、だから企業側なり計画を工業団地を整備したいということが余りにも全面にありきでつくるから、こういうことになるんですよ。  もう一つ、雇用労働力を幾らありますかというのを企業から実際に求められたら、何を示すのかということも御指摘して、次の質問に移らせていただきます。  八番目です。投下しようとする費用です。この間、実際はさきの概算事業費の修正などによりまして四十七億七千万円、概算ですね。あくまで構想の概算、これを大きく上回って、しかし六十億円とも七十億円とも言われています。その理由はもうあえて申し上げません。市長はこれに対して「六十億円までならこれに投資する」と言われておりますが、その根拠、判断の根拠を伺いたいわけです。  仮に七十億円ということで考えてみると、数字を、本年度の当初予算、一百一十億円ぐらいありましたが、その中のこの数字ですよ。歳入で見る自主財源、市税であるとか手数料であるとか、そういったものですね。あるいは基金等もあるでしょうが、そういったものをあわせますと、三十五億円、一年分の自主財源、二年分ですよ、市長。二年分の一般財源を、ことしは規模がかなり大きくなってますが、通常ベースで行けば二年分を超える数字をこの工業団地整備、四十七億七千万円の場合ですよ。いや違う、七十億円の投資をしようとする場合ですよ。  シミュレーションが、私は最低限ですね、必要だったと思うんですよ。そこです、肝は。工業団地あそこにする、投資額をこれぐらいにする、だから団地規模もこれぐらいにするというやり方を決められたんでしょうが、では、それに対して入念な事前の判断材料をそろえて判断したかということが、私は問いたいわけです。財政当局にも事前に聞かせていただきました。市長は、そういった財政の中長期財政見通しを見て判断されたんだろうと最初は思ってたんですが、どうもされてないようですね。  過日、そして北園議員の質問に答えての資料が配られました。財政シミュレーションが出されました。私は、中長期財政計画から攻めればそういったところがわかるんじゃないかと思って、後でも聞きますが、西郷工業団地整備を実施する場合、どう中長期財政計画のこれまでのものと、これをするとしたときに、どういった変化が生じるのか、そしてその上で可能なのか、やれるのか、やれるとすればどの程度までなんだという数字を出すのが首長の仕事だと思います。そして財政当局に指示さえされれば、財政当局がそれをきちっとつくって出す。  今回それは出されておりません、だろうと思います。私、事前に聞きましたら、そういう指示は、市長からまだいただいてないところだ。正確な数字が出てないんでというようなことだろうと思いますが、そんなことを言ってるんじゃないんですよ。これをどの程度でやろうかという腹構えがあって、そして構想をつくり実施計画になってくる。市長の答弁聞いてると、実施計画が出るまで待てという話じゃないですか。そんなの考えられませんよ。では、議会はどこで判断するんですか。いつの時点で。  お示しいただいてるやつ、平成二十七年度予算編成ヒアリング等による後年度の主な事業について、平成二十八年から六年後の六年間の平成三十三年までの後年度の主な事業、指摘しておきたいと思いますが、今回時間がたっぷりございましたので、十分見る時間ございました。  この六年間に工業団地整備に必要な四十七億七千万円の投資の場合ですが、財源を含めると市債と一般財源の合計は、先にシミュレーションいただきましたから、あの数字から持ってくると、これですね。先日、お配りいただいた、議員の皆さんも持ってらっしゃると思いますが、市債と五年の場合ですよ。市債と一般財源の合計が二十八億八千万円で、ここに示してあります今度私が要求資料したやつ、これが下の欄を見ていただきますと、この六年間に市債と一般財源あわせますと、二十八億八千万円合計の、何と七十六億四千万円になるんです。少なくとも五年間にこれが入ってくると、それだけの地方債起こさなければならなくなるし、一般財源を投入しなきゃならなくなる。実に、この今それを検討する前のもの、ここに示してあるやつの二・六五倍です。いかに大きなことを考えているかということです。  では聞きます。これもされてないということですけれども、ではされてない中で、どうやってできる判断が市長にはあるのか、お聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  今回の工業団地の設定につきましては、有効活用面積が二〇ヘクタールぐらいということで、先ほど申し上げました適地を選定して、提案させていただいて、今水質調査、地盤の調査の予算をいただいてるところです。当然その四十七億円という概算の規模も、適地の選定の中で概算で出した数字でございます。  当然これまでの池田議員の質問の中でも、全てを一挙に開発するのかという御質問に対しましても、それ一工区だけで終わる可能性もある。二工区だけを開発する可能性もある。まとめてする可能性もある。さらにはいろいろなパターンがあるということで、詳細の数字が出ることで、一番えびの市にあった面積や開発の面積は提示したいと思っておりますが、当然コンサルにかけるには予算が要ります。現在、庁内のプロジェクトチームも進んでおりますので、その予算を提示する前には、なるだけ庁内の中で知恵を絞って、精度の高い考え方を取りまとめて、将来の負担、こういった財政計画も含めて九月、十二月ぐらいまでには提示をさせていただきたいと考えております。 ○九番(池田孝一君)  余り長々説明していただくと、まだいっぱいあるんですよ。突っ込みどころが、大事な。  結局は引けなかったんじゃないですか。率直にお認めいただきたい。そういう判断はこれからだと、それじゃあ困るんですよ。ある程度そういったことも加味しながら、せめて同時並行でもしながらいく、判断をしていく、議会で、もうやることが変わらないようなことをおっしゃるんであれば、当然してあるんだろうというふうに思ってましたが、それされてない。後年度に大きな負担となると思います。指摘しておきます。  時間が余りなくなってきたんですが、ちょっとはしょっていきます。土地利用行政の面からの指摘です。九番、十番あわせてやらせていただきますが、冒頭言いました。えびの市の総合的な土地利用計画、行政が決めるわけです。この間、マスタープランの検討も策定もされましたが、資料も提示いただいてます。見ていただきますとわかるように、用途地域の変更はマスタープランの中ではしないと、一方では、コンパクトシティを目指すと言いながら見直しはしない。  ただ、余り言いたくないんですが、ここに時間かけたくないんで、都市計画概論の見直し等は出てくるということです。一番聞きたい土地利用について、ここに一緒に事務局に言って書いて、どう書いてあるかということがここに示されております。都市計画区域外を含めインターチェンジ周辺においては、農業などと調和を図りながら、その立地、特性を生かした良好な工業、流通業務、集積地の形成に向け計画的な土地利用を誘導する工業地域であります。  そういう考えを示しながら、用途地域の見直しはしないということですが、都市ゾーンとしてそういったことを考えていると。ほぼマスタープランよりは先行してたんでしょうが、同時期に、こういうえびの市の土地利用を大きく変えるような懸案事項が出てきてる。三〇町歩も、二、三ヘクタールじゃないですよ。それなのに、そういう考え方はここにはない。都市計画マスタープランとの整合がない。どれほど大規模な土地利用の変化変貌なのかということを想定しておきながら、その総合的な本市の基本となる土地利用計画では位置づけもない。なぜマスタープラン時間かけてする、これに整合させようとしないんですか。ここは指摘をしておきます。時間がありません。  残り、いろいろあります。池島地区住民から出された請願です。市長は、端的にお聞きしますが、新聞報道にありますように、そこに企業が進出、契約ができれば工業団地造成をすると、取得、造成をするということを答弁されているようですが、それは事実ですか。 ○市長(村岡隆明君)  それにつきましては、オーダーメードという形になりますので、そういった企業はしっかり決まって、しかもこの土地でないと操業しないという条件があれば、当然優先して取り組む形になると考えております。 ○九番(池田孝一君)  ちょっと意味がわかりませんでしたが、要は、これまで「西郷工業団地の造成、販売が当面の目標である」とおっしゃってた。なのにそういう言い方もされている。  では、仮定として話をしますが、もし、池島地区が早く企業進出がまとまりかけた。協定なり契約をするとなったときに、市は何と言って農地転用なり造成するとおっしゃるんですか。  一方では、農政局とえびの市の総合的な土地利用を高所大所から考えて、ここが適地だということで農工地区指定をしようということで進めている。それがあるのに、池島地区から出てきた。契約がまとまります。ダブルスタンダードじゃないですか、まさしく。企業にうそをつくんですか。恐らく農工地区指定ももちろんできないでしょうし、池島も。でも、市は農地転用してもらわないといけなくなる。八町歩ぐらいですかね。四町歩以上は大臣許可です。農政局に、県ともですが、詰めなきゃいけない。えびの市さん、何を考えてるんですかと、西郷工業団地を農振解除、農地転用してくれという考え方も一方で持っておきながら、今度はこっちもですかと。企業さん来るんですか、そこにと。であれば、その企業さんこっちの西郷工業団地、こっちを農工地区とする考えで、二つのうちこっちをしてくださいと持ってくるのが普通じゃないですか。  土地利用行政を責任を持つのは市ですよ。そんなふらついた土地行政しか頭にない中で、今回の工業用地、企業誘致さえ実現すればいいということしか、やっぱり念頭にないんだなという気がしております。地域指定の話についても、そういったことではちょっと承服できないなという気がしております。とんでもない話だと考えております。  この点指摘申し上げて、規模、位置ともに原点に返って、「市民ニーズ」とおっしゃるなら、市民ニーズに返って、しかるべき調査をされて、どこにどの程度の労働力をカバーする、工業団地を整備するのがえびの市にふさわしいというのに改めて仕切り直しをしていただくように求めまして、時間超過しましたことをおわびいたします。  一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(本石長永君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時四十六分                     開議 午前十一時  〇分 ○議長(本石長永君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、栗下政雄議員の発言を許します。栗下政雄議員。 ○十五番(栗下政雄君)  今期定例会の一般質問は、非常に長きにわたり、きょうが三日目の最後でありますが、私は十番目ということでくじを引きまして、多くの皆様方が注目しておる問題を今回の一般質問で取り上げてみました。きょうはお忙しい中に、多くの皆様方が傍聴に来られております。このことは、やはりえびの市政が今どのようなふうに進んでおるか、皆さん方心配をされる面も多分あると思っております。また期待をされておる分も多くあると思います。そのような中で、通告をいたしておりました順にただいまより一般質問を行います。  同僚議員が同じような内容の質問をいたしました。まさしくそのとおりだと思っております。特に、四番席にいらっしゃいます小東議員の今回の工業団地等の問題につきましては、まさに市民のニーズを捉えた的確な質問であったろうと、私は同僚議員の質問に対しまして高く評価をしたいと思っております。  まず、市道岡元椿堀線の問題についてでございますが、この問題につきましては、同僚議員の田口議員も、入院される前に市長のところに行かれまして、そして地元自治会長と一緒になって陳情をされたようなわけでございます。この市道岡元椿堀線については、最初の日米共同訓練の課題として、現在まで何もなかった。この間、霧島演習場使用協定書問題、市道岡元桜ヶ丘線廃道問題、長江浦演習場線廃道問題など、岡元西長江浦地域の皆様方には、岡元用水路、また管理の道路の問題等につきましては、まだ地域の皆様方は理解をしていらっしゃらないようなわけでございます。このような市道岡元椿堀線は、防衛事業でどうしても取り組んでいただきたいという地域の皆さん方の強い要望であります。市長はこの点についてどのようなふうにお考えか、市長の御見解を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  市道岡元椿堀線につきましては、先日も地元の皆さん方の御要望をいただいたところであります。これまで平成二十二年度から過疎計画のほうには計上させていただいておりましたが、なかなか全体的な進捗が進まない中、今回、測量設計費の予算を六月定例会に上程をさせていただいておりますので、議会の皆様方の御理解いただければ、測量を本年度から進めていきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  平成二十二年度から取りかかっておったが、今回、都市計画事業で着工すると、市長、この都市計画事業もですが、これを特に岡元西長江浦地域につきましては、霧島演習場のいろいろな問題が、まだ解決していない問題があります。そういったことを含めて、当初は都市計画で進めていながら、実際工事にかかるときには防衛事業を導入できないものか、そこら辺を伺いたいと思いますが、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも調整交付金の使途につきましては、霧島演習場があるというような要因等でえびの市に交付されておりますので、基本的には、霧島演習場周辺の自治会の市道改良等を優先して使用してきているところであります。現在は、市道東西長江浦線と市道西長江浦演習場線に着手をいたしておりますので、この調整交付金を使った事業としては、この二つの路線の進捗を見たいと思っておりますが、今御要望があった市道岡元椿堀線の改良につきましては、その過疎計画の中で取り組んでいきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  今まで長く着工していなかったわけですが、ぜひその事業で取り組んでいただいて、地元住民が防衛省に対して、また霧島演習場周辺の住民として、納得のいく道路網の整備をしていただきたいと思っております。  次に、先ほど市長のほうで東西長江浦線の答弁がありましたが、これに関連しまして、昨日、いわゆる東西長江浦線の場所は浜川原の橋のところです。昨日、浜川原の自治会長ほか共進会自治会の班長、共進会の役員の方、総計七名の方が市長のところに、浜川原橋から浜川原尾八重野線ですね、いわゆる浜川原橋から湧水公園の入り口を通りまして、そして(株)理健ミネラル研究所の工場のところを通りまして、ここはあそこの住民の方のところから(株)理健ミネラル研究所まではおかげさまで整備をしていただいております。(株)理健ミネラル研究所から上のほうの広域農道までのことが、昨日陳情されたようであります。その内容について、陳情の内容について、ここで市長、その内容をお聞かせ願いたいと思いますが、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  それでは、昨日いただきました地元からの要望の内容につきましては、建設課長をして答弁をいたさせます。 ○建設課長(竹内重冶君)  陳情の趣旨ということで、読み上げさせていただきたいと思います。  行政各機関におかれましては、東長江浦上自治会の運営にご協力いただき有難とうございます。つきましては、市道、浜川原・尾八重野線は東西長江浦と広域農道を結ぶ市道で通行量が多い道路ですが、道幅が狭く、勾配も厳しく、普通自動車がやっと通行できる状態であります。今後、誘致企業であります、理健ミネラル研究所が規模拡大に伴う、大型トラックの乗り入れにより、通行の停滞や事故等の危険性が増大することも予想されるところであります。  又、当地区は霧島演習場に最も近く演習事業等の実施される時は自治会全体で協力しております。行政におかれましては、出費多難とは思いますが、防衛予算による、道路の拡幅、改修を是非にお願いいたします。  路線名、市道、浜川原・尾八重野線(一部改修済み)  以上でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  課長のほうで今入れていただきましたが、まさしくそのとおりだと思っております。といいますのが、この霧島演習場に行き来する自衛隊の車両が、非常に浜川原の地域の農家の皆さん方、最近農業機械も大型化いたしまして、離合したり、その道路を横断したりしなければならない。非常にこの地区は尾八重野側のほうに農地が多いわけです。ホウレンソウやキャベツ、ニンジン、コマツナ、いろいろな契約栽培やら園芸が盛んな地域でございまして、農業機械と接する期間が多いわけですので、ぜひこれも防衛事業等を私は取り入れられると、因果関係は十分できるわけですので、市長のほうで、そういうことを肝に銘じられまして、そして担当課に指示をしていただきたいと思うわけですが、市長、市長の御所見を賜りたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  この浜川原尾八重野線につきましては、事前に二回目の日米共同訓練があった後だと記憶をいたしておりますけれども、霧島演習場周辺の自治会長を中心に要望をお伺いする中で、(株)理健ミネラル研究所付近の拡幅の要望があったとことでありまして、平成二十五年度と平成二十六年度、市の単独工事という形で拡幅が済んだところでございます。  また、新たな要望を昨日いただきましたので、まだ具体的な検討を進めておりませんけれども、要望内容を精査して、今後検討したいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  ぜひ、市長のほうの交渉対象にたった担当課に指示をしていただきたいと思っております。  次に、農業法人関係を取り上げたいと思っております。今から十七、八年前に開設されました西郷営農組合が、最近法人化に向けての活動があると聞いております。どのような指導をされているものか、まずお尋ねしてみたいと思います。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  西郷地区営農組合におきましては、平成十年に設立されまして、現在は七名の役員により育苗、田植え、稲刈り等の農作業の受託が行われているところでございます。  昨年の農地中間管理機構の創設を受けまして、法人化に向けて検討をしておられますけれども、これまで二回の勉強会が開催され、最近では、先月五月になりますが、二十六日に、宮崎県農業会議の職員を招き、法人化に必要な事務手続等につきまして勉強会が開催されているところでございます。 ○十五番(栗下政雄君)  今までは、ちょっと十七、八年たって法人化の機運が高まったと、これまでに担当課としては、現場のほうに何回か出向かれたと聞いております。近年になって、ここ一年になって急に出向かなくなったという話を聞いたもんですから、あえて私はこのことを取り上げまして、私、直接振興局に出向きまして、そして振興局の局長がいらっしゃらなかったもんですから、課長とお話して、もっとえびの市の農業振興策、いわゆる農業法人の法人化に向けての検討して、えびの市を指導していただけんかということを私は申し上げました。  といいますのが、長く時間がたっておるわけです。地域の皆さん方は、どうして法人化をしていいかわからない。そういうところでありました。ところが、課長のほうで陣頭に立たれて、そして県と市と一緒になって西郷地区の皆さん方にそういう説明、指導をされて、二十六日にされたと聞いておりますが、課長、そしたらいつごろ法人化に向けての作業が進むか、そこら辺がわかっておれば、お聞かせ願いたいと思います。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  現在、農業会議等を含め、県も含めまして、いろいろな法人化によるメリットでありますとか、デメリット等もございますので、そういった具体的な内容を検討いただいているところでございますし、現在、時期的に田植え作業等の行われているころでございまして、営農組合そのものは、まだ構成員の方々がそれぞれ独自に経営をされて、受託作業でありますとか、そういった育苗でありますとか、共同作業等を行っていらっしゃいます。  全体的なスケジュールで見ますと、こういった田植え等が終わり、稲刈り等が終わった後に、法人化によって独自の経営をしていく、そういうのがタイミングになってこようと思いますので、そういった時期的なものを見ながら協議を進めていきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  資料をいただいたわけでございますが、市内各法人の現状でございますが、市内には、いわゆる農業法人が、五団体あるわけでございます。一番早く法人化したものが、有限会社ながえ村生産組合、これが平成十二年三月十五日でございます。その後、平成十七年が有限会社わでこの里西上江村、西上江地区ですが、ここが平成十七年十月に設立しております。そして、平成十八年が、有限会社湯の里昌明寺、ここが平成十八年一月六日に設立しております。そしてまた、平成二十二年二月一日、これは川原農産株式会社、社長は元副市長の柳田和幸さんであります。こういったグループが市内の農地を守り、担い手として活躍しておるわけです。  えびの市には、市長がいつもおっしゃる農業振興を最重点に今進められておるわけですが、この農業法人が、今後えびの市の農地を保有しながら、また農家の皆さん方の農作業の受委託をされると思っております。市長、こういうグループのいわゆる研修会とか、いろいろな大会とかですね、農業振興の大会等でこういうグループの発表とか、またこれを利用する農家の皆さん方とのコミュニケーションの場を設けたらいいんじゃないかなと思っておりますが、そういう市長は、そのような考えはどのようなふうに持っていらっしゃるか、まずそこもお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  担い手が減少する中で、こういった組織化、法人化というのは、大変当市の農業を支える上で重要な政策だと考えております。最近も、川原農産株式会社が新しく設立されまして、倉庫等も新しく出来て、大変明るいニュースもいただいておりますが、行政としてもしっかりそういったところをサポートしながら、手続もいろいろございますので、担当課にはそういった組織化に向けて強化するようにということは進めておりますし、今後も大事になってくると考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  私も中間、松形、宮﨑、村岡という四氏の市長とつき合いをしているわけでございますが、村岡市長になって、そういう各組織の講演会、そして研修会、そして利用される方々との交流、そういったものを、何かここで村岡市長が打ち出さなければ、先人たちが築いて、そして活動したこういうグループがもう高齢化になっているわけです。そこら辺を十分考えた上で、その対策も市としては考えていかなければならんとじゃなかろうかと思っております。そういう研修会とかいろいろな大会、そして、今から皆さん方の交流の場というのを市長はどのようなふうにお考えになっているか、お尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  これまで、農業振興大会で法人の方の法人の魅力をお話をしていただいた経緯もございますし、いろいろなものでそういった成功事例等も紹介をさせていただいてるところであります。具体的に、各現在ある法人とその委託される先との具体的な交流というのは、行政のほうでは持っていないです。とは思いますが、そういった連携等は取り組んでいきたいと思っておりますし、法人化に向けたきっかけづくりみたいなものは、今後ともつくっていきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  法人化に向けた、西郷がでくればもうほとんどできておる。  また一方、前回の一般質問でも申し上げましたが、飯野東部地区に、担当課のほうで進められておると思いますが、大河平地区ですね、いわゆる飯野の北部のほうにも何かそういう兆しがあるようでありますので、市のほうでやっぱりそこら辺も援護しながら、できるだけ早い機会にそういう法人化に向けての組織を立ち上げて、そしてそこを核として地域の活性化、また農家の皆さん方との交流、そういったものができれば一次産業化にもつなげることもできる。  そして、子どもから高齢者までの農業体験とか、そういったいろいろな関係が充実してくるんじゃなかろうかと思っておりますが、東部地区の法人化ではございませんが、組織づくりにはどのような考えを持っていらっしゃるか、この場でもう一回お聞かせ願いたいと思います。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  東部地区における集落営農組織の法人化の御質問でございますけれども、現時点で、具体的な説明会であったり、そういった話し合いを進めていらっしゃるのは、東原田地区になりますけれども、大河平地区におきましては、上大河平地区での畑かん事業を進める中でのいろいろな話し合いでありますとか、下大河平地区も個別にそういった活動等は行われておりますけれども、まだ、具体的に法人化に向けての話し合いまでは至っていないところでございますが、御指摘のとおり、今後大事な担い手になる組織でございますので、そういったものも含めて指導してまいりたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  下大河平や上大河平でそういう活動の動きがあるようであるということをお聞きしましたが、やはり市長、このことについては、県のほうともよく連携をとって、普及センターあたりとよく連携をとって、いろいろなデータを教えていただいて、そしてまたいろいろな補助事業とかございますので、十分市の持出しがないようにするためには、県のほうに呼びかけて県を動かす。そして地域がそういう組織が一日も早く立ち上がるように、県のほうに、これは市長のほうから県のほうに申し上げなければならないと思っておりますが、市長はその姿勢があるかないか、お尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  国や県の補助というのは、当然有効活用していきたいと思っておりますし、最近立ち上がりました川原農産株式会社につきましても、そういった補助金を使って、機具の整備等も行っていただいており、そのことが組織立ち上げ等の大きなきっかけにもなってると聞いておりますので、そういった国・県の補助等も十分活用しながら、まずは地元の皆さん方が立ち上げようという機運になるように、細かい情報等も伝えていきたいと考えております。  現在は、上大河平は畑かん事業を進めておりますので、土地の基盤というのを整備されてくると思っておりますが、その中で、そういった組織化に向けた論議も出ているということであります。その中でそういった機械導入のお話等があれば、そういった国県の事業も紹介をしていきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、私がなぜそういうことを言うかといえば、畑かん事業は国営事業です。そしてこれが終われば換地がありまして、そしてその時点で換地清算というのをやります。そして負担金が幾らと、何年払いということで決まるわけです。そういう国営事業が終わる時点には組織化ができていないと、後の、じゃあそういう負担金をどうして支払っていくか、それは農家みずからが組織をもって協議をしていかんと、どうしようもないわけです。行政はもうこの事業が終われば、はい、これですよ。  私たちも、いつも私話しますが、昭和五十六年から長江浦の土地改良については推進委員からずっとやって、そして平成元年から工事を着工いたしまして、平成十六年度に換地清算が終わったわけですよ。それから負担金を毎年支払っていくわけです。そして、私たちは平成三十八年まで借金を払わないかんとですよ。  だから、今で営農計画を立てられるようなふうの、そうするためには組織化を図らないかん。そしてその組織の中で契約栽培をするなりいろいろな販売をする。今度はつくったものをどうして売るか、そして売ったお金で賦課金を払っていかないかん。そこまで行政が段取りよく指導するのが行政なんですよ。メーン工事が、畑かん事業が終われば、はい終わりじゃないんですよ。そういうことをやっているから基盤整備をやっても賦課金を払わないかん。年金で払っていくような状況なんですよ、今。そういうことが起こらないように、こうして私は経験者としてお話をするわけですので、十分そのことは肝に銘じてかからないと、畑かん事業は取り入れたら、毎年これは負担金の払うかて大変じゃと、面積が多くなれば多くなるほど負担金が多くなるわけですよ。そこら辺のことを考えた農政の指導をやらなければいかんと思うんですよ。どうですか、市長。 ○市長(村岡隆明君)  畑かん事業につきましても、畑地を整備することだけが目的ではないと思っておりますし、そこを有効活用した生産性の高い農業が行われるということが目的だと思っております。当然、土地の所有者の皆さん、農業経営される方々のお考えがあろうかと思っておりますし、その畑かん事業、整った土地を有効活用していくにも、そういった組織化は必要だと思っておりますので、これまでもいろいろ御相談には乗っておりますけれども、地元の皆さん方がそういった機運が高まるように、さらに指導といいますか、情報共有しながら、行政ができるサポートはさせていただきたいと考えております。
    ○十五番(栗下政雄君)  当然そのことについては行政のほうで指導していかないかん。農家は何年払いというけれども、高齢化が進んで、今、えびの市にいない子どもさんたちは「農地があるから帰ってきてくれ」と言うけれども、えびの市で生活ができんと、もう私ら財産も要らんと、そういう状況が多く発生してると思います。そうなれば耕作放棄地が出てきます。  今、国のほうでもそういう機構を立ち上げてやっておりますが、やはりそこに行くまではかなりの時間がかかります。だから、行政がしっかりとしたそういう畑かんができ上がった後には、何か野菜でも土ものでも、何か販売先が確立しているものを栽培する、このことについてはまた次の定例会で申し上げますが、ぜひ東部地区にそういう組織を立ち上げていただきたい。  もう一回市長の決意をお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  最終的に立ち上げるかどうかの判断というのは、そういった営農されている方々の御意思だと思いますが、そういった方向性をしっかり行政のほうで示せるように、現在でもいろいろ担当課のほうで当たっているとは思いますけれども、将来の見通しであったり、現在の農業情勢であったり、そういったものを情報共有しながら、いい経営体系ということを伝えていきたいと考えております。 ○十五番(栗下政雄君)  ぜひ、いい経営体系を確立するようにお願い申し上げます。  次に、市立病院問題についてで通告いたしておりました。この問題については、以前も申し上げましたが、えびの市立病院検討委員会設置要綱というのが資料いただいております。このことについてですね、ちょっと読み上げていただきたいと思います。 ○病院事務長(林 敏廣君)  それでは読み上げさせていただきます。  えびの市立病院検討委員会設置要綱。  (設置)  第一条、えびの市立病院(以下「病院」という。)の運営について検討するため、市立病院検討委員会(以下「委員会」という。)を置く。  (組織)  第二条、委員会は次の者をもって組織する。  副市長、総務課長、企画課長、財政課長、健康保険課長、病院長、病院事務長。  (会長及び副会長)  第三条、委員会に、会長及び副会長を置く。  二、会長は、副市長をもって充て、副会長は、病院長をもって充てる。  三、会長は、委員会を代表し、会務を総理する。  四、副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるときは、その職務を代理する。  (所掌事項)  第四条、委員会の所掌事項は、次のとおりとする。  (一)病院経営に関する基本的事項及び、管理運営に関すること。  (二)病院経営の健全化に関すること。  (三)その他病院経営上必要な事項。  (会議)  第五条、委員会は、会長が招集し、会長が議長となる。  二、会長は、会議の結果について、市長に報告するものとする。  (庶務)  第六条、委員会の庶務は病院において処理する。  以上でございます。 ○十五番(栗下政雄君)  ただいま病院事務長のほうで読み上げていただきましたが、この中で第四条ですが、委員会の所掌事項は次のとおりとするということで、病院経営に関する基本的な事項及び管理運営に関することということがあります。そしてまた、二番目に病院経営の健全化に関すること、その他病院経営上必要な事項という、第四条に三つほどのことが書かれてあります。  ほかに資料等もいただいておりますが、市長、市立病院は昭和五十三年に設立して、もう三十七年経過しているわけですね。市立病院の経営状況を資料等やら一般質問等で何回となく質問しましたが、市長の答弁では、医師不足が非常に問題になっておると、この医師不足を何とか解消するために、一生懸命病院の事務長と市長と一緒になって取り組んでおるという報告を何回となく聞いておるわけですね。  まず、市長、あなたはもう三十七年もなっておる病院を、どのようなふうに今後運営していきたいと思っておるんですか。  それと、副市長が、この一番要綱から行けば会長になってるわけですので、優秀な総務課長とか企画課長、健康保険課長とか、えびの市役所の幹部の皆さん方が集まっての最高の病院に対する運営について協議をしているわけです。もう聞くところによれば、本当に市長みずからがこの病院をどうするんだという考えが職員に伝わらないから、毎年医師不足の問題をおっしゃるだけであって、同じことをやっているようなこと、そうする間にもう時間がたってしまう。次の展開はどのようなふうにするという市長の方針を、まずお尋ねしてみたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  市立病院につきましては、建設当時から年数がたっているのは十分承知をしているところであります。これまでも外壁の修理であったり、現在内装もやりかえておりますけれども、そういった修理を続けながら、なるたけ入院患者の皆さん方が快適に入院できるような、受診できるような環境を整えているところでございます。将来的には建てかえ、そういったものも考えていかなければいけない時期が来てるということは十分承知いたしておりますが、現在では、大変苦しい経営状況もございまして、目標としては独立採算制を目指しておりますが、なかなか医師が確保できないということもあって、どうしても負担がふえているところでもあります。  現在は、経営分析等の予算も認めていただきまして、本年度経営分析をしていただきますので、また県の医療圏の考え方の整理をする時期にも来ているようでありますので、その辺も含めて、最終的には結論を出そうと思っておりますが、当市の公立病院は二十四時間体制で救急病院、えびの市では市立病院しかございませんし、このサービスはしっかり守っていかなければならないと思っておりますし、さらに経営状況を改善して、赤字経営でないような経営にしていくということも一つ市民のためだとは感じております。 ○十五番(栗下政雄君)  それでは、副市長に聞きますが、副市長、あなたが会長になっておりますね。市のそうそうたる幹部の職員と、この市立病院の経営について会議が行われておると思っております。そのことを市長のほうに報告をされる。今まであなたのこの席にいらっしゃったから、病院等の経営等について、また医師不足の問題やらそういったことについては、多くの議員からそういう一般質問での発言は聞いていらっしゃると思います。  また前回、総務課長でもありましたので、この検討委員でもあったわけです。今回、会長として副市長がなっておるわけですので、今後、副市長としては検討委員会として、病院をどのようなふうに進めていくか、委員会での方針を、副市長の方針をお尋ねしてみたいと思います。 ○副市長(杉元真一君)  基本的には、ただいま市長のほうが申し上げましたとおり、救急医療病院としての機能は維持していきたいというようなことが市長の基本的な考えでございます。その中でありましたように、独立採算制でございますので、なるべく赤字等が出ないように協議していくことが全てだと思っております。  今回、平成二十七年三月三十一日に 総務省のほうから新公立病院改革ガイドラインが示されております。これによりますと 先ほど市長からございましたように、県のほうが定めるであろう地域医療構想を踏まえた公立病院の明確な役割、役割の明確化ということも求められておりますので、当然そのあたりが今後の検討課題の内容になっていくものだと考えておりますし、避けては通れない協議内容だと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  副市長、ぜひ、えびの市の最高の課長たちの会議ですので、今後病院経営をどのようなふうにするかという方針を打ち出して、そしてそれを市長に進言していただいて、市長は、そのことを十分市民の方々が納得するような病院経営にしていただきたいと思っております。  それから、医療機器の設置をさきの定例会で質問をいたし、答弁をいたしていただいておりますが、この病院の場所では、機具、機材が設置できないような状況の病院だと聞いておりますが、それは市長、あなた何が原因だとお思いですか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも御答弁いたしておりますが、機具もいろいろございますが、恐らくMRIのことではないかなと、これまでも御提言をいただいているところでございますけれども、かなり高い機器でもございまして、採算性を考えますと、現在市内にある病院にその検査を委託している状況であります。本来であれば、公立病院が市内で一番高い医療サービスということを考えれば、本来であれば設置すべきだと思っておりますが、財政負担等も考えますと、現在では非常にMRIを当院で、市立病院で使う頻度等を考えますと、外の病院を使うことが財政上は有利だということで、導入をしていないところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、私はそんなことを聞いとっとやない。今の病院がああいう高度なMRIやら、そういった電子機器が設置できるような状況じゃない。私が聞いているのは、病院の上を高圧線が通っておる、そういう関係で、精密な電子機器については設置が厳しいという情報を聞いております。そこら辺も市長、あなたが念頭になけりゃ、今のような答弁ばっかしすっとですよ。ちょっと今の答弁は的外れですよ、そういうこと御存じですか。 ○市長(村岡隆明君)  MRIが磁場の影響を受けるということで、普通はMRIを入れる部屋は、いろいろなそういった対策を打ったりしているわけでございますが、基本的には導入を考えておりませんので、そういった要素は調べておりませんけれども、そういった磁場の影響を受ける機械であるということは認識をしているところであります。 ○十五番(栗下政雄君)  市長、あなたはもうそういう機械は導入しないと、そうであれば、市民の皆さん方は非常に不便を感じてるんですよ。そして時間がたつんです。例えば「MRIを撮ってきなさい」と先生が言われて、市内のMRIの施設のある病院に行って、それを写真を持ってきて担当係にやります。そうすると、またそこは市立病院の担当係は、ほかの専門の大学病院とかそこに送ります。もうそういうことをやってれば、がんなんかは転移したり、いろいろ時間がかかれば、もう心配が絶えんわけですよ。あなたは健康であるから、元気やから何もわからんでしょうけれども、本当に弱い人は、一日、一時間を大事にして、あっちに走りこっちに走りしてるんですよ。公立病院がそういう気持ちでやってるから、赤字が出るんですよ。もっと市民のことを考えて、頭から私の質問にMRIは入れないというような発言をされるがな。こんなことを聞けば、市民の方が聞けば大変ですよ。市長は何考えているのかと。そげなことはせんじ、六十億も七十億も工業団地をつくって、そういうことまで出っとですよ。出ますよ。  住みたいまちづくりをするためには、まず市民の健康です。病院です。高齢者になればなるほど、そしてまた弱いお子様を持ってる人たちは、病院に頼るしかないんですよ。そしてそういう最新鋭の機器を設置している市立病院でなければ、もう市長が頭から、MRIは入れませんというようなきょう発言しちゃったから、その発言はいかがなもんかと思いますが。市長、どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも同じ答弁をしております。必要性は感じておりますし、当然、市立病院で全ての市民ニーズを受け入れることはできないという状況は把握いたしております。当然、できれば小児科も欲しいところでございますし、産婦人科も欲しいところでございますが、そういった医師の派遣もできない。いろいろな機材につきましても、当然すぐれた機材を入れていきたいという思いはございますが、そういった採算性ということを考えますと、まずは医師を確保するということが一番のサービスにつながると思っておりますので、まずは医師を確保に向けて努力をさせていただきたいと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  この問題については、また次の一般質問で徹底して追求します。私は市民のためにこうして声を大きくするわけでございます。  次に入ります。工業団地問題について通告いたしておりました。この工業団地につきましては、湯田・西郷の計画が先に全員協議会で示されまして、その後、西郷の営農組合のほうで法人化の問題が立ち上がりまして、そして急遽県議会の先生にもお願いしまして、営農組合の設立のことについてお話を申し上げましたところ、現場でそういう五月十五日に県の振興局と畜産農政課と現場で話がありまして、七月の田植えが終わった時点では、設立ができるんじゃなかろうかというようなことでございました。  私が工業団地のことでなぜこう言うかと言えば、先ほど来、農工団地の問題がありました。池田議員が農工団地のことにちょっと触れましたが、この工業団地のエリアは、西郷営農組合の、また西郷営農組合だけではございません。田の神さあの農業法人ですね。そして長江村生産組合、そして川原農産株式会社も一部入っていると思います。いわゆるえびの市の農業法人が受委託作業、また農地を十年契約で耕作してるんです。  そして、こういう大きな重要な、市長が高速道路から見えるから非常に適地だと、市長は思っていらっしゃるが、市長は、えびの市は農業のまちだというようなことで挨拶をされます。私たちも本当に農業で一生懸命やっております。この団地のところは、私は市のほうで農工団地を申請されてもいかがなものかなと、私たちは農業者でありますし、農業団体のいわゆる法人の組織の一員でもあります。あの地区に出向いて田植えをしたり、稲刈りしたりやるんです。  もうこれは、この図面、私はきのういただいたんですが、びっくりしましたんですよ。私たちに説明をしたときは、この資料やったんですね。この資料やったんです。それで先般、湯田西郷で説明をされたのはこれなんだそうです。こうなれば、なおさら私たちが既に、これもう名前言っていいぐらいですね。場所もわかっとです。既に田植えをしたところがあるんですよ。こういうところを農工団地の、いわゆる農振除外の申請をせないかんと思うんですよ。  私たちは農業をやってる担い手で、受委託作業やっております。頼んだ人は安心して収穫を待っております。市は、一方的に何を考えてこうやったんだろうか。関係者には相談なく進められている。おかしいですよ、計画が。ぐりぐりぐりぐり変わる。私たちに説明した資料と五月二十八日、西郷、五月二十九日湯田の公民館であったと聞いております。ということは、聞くところによれば、もう話が二転三転変わってですね、先ほども出ましたが、あそこのこの図面の中で、調整池が西境川より低かですよ。そしてこっちのほうの入り口のほうは、排水は堂本水路のほうに流すようになっておる。いわゆるこの地域が、市のほうでどういうふうにやられるかわかりませんが、私は、もう同僚議員と、終わればすぐ農業者のために、市長は「えびの市は農業のまちや」とおっしゃるから、私は農業の皆さん方の味方として、県を通じて農政局、農林水産省まで私は行く。もう段取りをつけてる。  もっと農家の皆さん方に、いわゆる地権者の皆さん方に理解をしてからこういうものをつくらないと、人のものに絵をかいて、これを認めるという、おかしいですよ。まず、資金計画やらいろいろな計画が皆さん方にわかっていないと、私たちに説明したのは、田畑あわして、宅地やらあわして一反歩、一〇アール、二十五万円という単価やったでしょう。それで何が同意しますか。そしてその上、農工団地の申請をどのようなふうにされとるですか。これは難しいと思うんですよ。私は、この定例会が終われば早速振興局、農政局、農林水産省まで行きますよ。何もとめるんでありません、私は。農業者を守るために。  もっと考えた、農家の皆さんのことを考えた上での、場所がいいからといって、もう時間がありませんから言いますよ。先ほど、五月二十六日やったですかね。市役所の会議室の一の三の四で、振興局の課長と主幹と、そしてえびの市の担い手の職員の皆さん方、農業委員会の皆さん、そして私たちは呼ばなかったんですが、観光商工課の方も来られておりました。同席したのは、宮崎議員も同席しておりまして、その中で担当の観光商工課の方が、私にも一言語らせてくださいと、話をさせてくださいということでお話されました。  そのときに、都城市と延岡市の工業団地のお話がありました。都城市については、インターチェンジの周辺で非常に人気がよいと、つくっても足りないぐらいですと。そして一方「延岡市もそのような状況です」とおっしゃったんです。彼が話をした後すぐ、私が、「あんた、何を、どこを調べて言ったか」と、「いや、市役所でちょっと調べました」と言うから、おかしいじゃないですかと、ついこの間、十日ぐらい前に、うちの私のめいごが延岡市にいると、その話をしたら「いや、おじさん、売れておりませんよ」と言うんですよ。早速、議会事務局から資料をとってみたら、平成二十三年度にでき上がっちょって完成しとる。しかし、そこにはことしの三月に一社しか入ってらんとでしょう。あと十町歩は遊んじょったですよ。平成二十三年度に完成した延岡市の団地なんです。  それをそのようなふうに、あたかもつくれば売れるような感覚で、何も知らない市民の方々に、市役所の職員がそんなことをおっしゃれば、やっぱり場所がよかで、じゃろかなというぐらい思うんですよ。そういうことより、どうして農振除外をしたらいいかとか、農工団地をどうしたらいいかという、まずそこから論議をせにゃいかんと思うんですよ。つくれば売れると、そういう感覚で工業団地を選べば、えびの市は大変なことになりますよ。その工業団地の報告は市長のほうにもあったと思うんですが、それはどうなっとですか。 ○議長(本石長永君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 〇時  二分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(本石長永君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○十五番(栗下政雄君)  先ほどの工業団地の関係質問の中で「西境川より低い」と言いましたが、「高い」というほうに訂正をお願いしたいと思います。西境川より調整池のほうが低いということでございます。  それと、もう一カ所は農業法人の件で「五農業法人」と言いましたが、今現在「四農業法人」でございますので、「五」の法人を「四」にかえさせていただきます。よろしくお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  それではお答えいたします。  まず、営農組合等のそういった影響があるのではないかという御質問でした。当然、営農組合だけでなく、農業されている方々への影響はあると思っておりますし、これまでも土地の所有者の方々とは、地元説明会を二回開催させていただいておりますし、以前にもアンケート調査等も含めれば三回ほど接触をしているところでございます。具体的な中身につきましては、土地の区画が決まり、売買価格が決まり、排水の方向とか、そういったことが決まらないと具体的な同意という形にはならないと思いますけれども、地元の皆さん方の同意なしでは当然進まないものでございますので、地元の皆さん方の合意形成というのは、最も大事な部分だと思っております。  それと、説明会で配布いたしました資料につきましても、昨年の九月に全員協議会で適地調査報告書で提出をさせていただいた資料と同一のものでございまして、加筆等はしておりませんので、同一の資料を配布して説明したところであります。  それと、延岡市の工業団地が売れ残っているというお話でありましたけれども、当然今売りに出してる工業団地というのは、全て売れ残ってるといいますか、土地がまだ残っているところをセールスしているわけでございまして、延岡市も第一工区が全て完売して、第二工区の販売を始めて、今そこがまだ残っているということで、既に工業団地として売買は全て終了した工業団地も多数あるということであります。 ○十五番(栗下政雄君)  市長が、今さっきそんなにおっしゃればよかったわけですが、私どもが、県の振興局と会議室の一の三の四で宮崎議員と市の畜産農政課の担当の方々とお話ししたときに、あえて観光商工課の者ですがということで、私にも一言話をさせてくださいということで、農振関係の話をするところでしたが、そして都城市と延岡市のことをおっしゃるから、このことを私が市民の方々に、市役所の職員がそんなことを、間違ったことを言えば皆さん信用すると思うんですよ。  しかし、私はそのところは写真を撮って、こういう資料いただいているんですよ。こういう資料を。それで平成二十三年度に造成したのが、完成が平成二十三年の三月に完成をしております。これが面積が十一町歩です。そしてその中にまだ十町歩が入っていないと、そういう説明をしないと、あたかも造成したのが全部入るぐらい説明をすれば、私はびっくりしたんですよ。それで私はその場で言いました。「あなたは、それは本当か」と、私は「次、定例会があるから、一般質問で市長に尋ねるよ」と言ったんですよ。  それで、そういうことを市の職員が、ただそのレジャーで行って調査したんであれば別ですよ。しかし公務出張をしてそういう報告をすれば、私はこれはもう、こういうことを言わざるを得ん。もっとしっかりとした出張やら調査するのは、しっかりとして、そしてそのことを復命をやるべきだと思っております。とんでもないですよ。私たちは正式な会議の中で、そんなことをおっしゃるわけですよ。その日の会議録はとっておりませんでしたが、おかしいんですよ。  そういうことを言いながらこういうことを進めれば、市民の方々は、もう用事があって帰られたと思うんですが、傍聴された方々もそんな話を聞いておりますから、市長、やはりそこら辺の復命のあり方、問題が問題ですので、しっかりやらんと、今話をしているのは議事録に残ります。しっかり残ります。インターネットで配信されておると思うんですよ、今。そのことはどうですか。 ○市長(村岡隆明君)  職員の説明も間違っている説明じゃないと思っております。都城市、延岡市も複数の工業団地をつくって、一工区の工業団地が全て完売して第二工区の造成を始めて、そこがまだ残っていると、都城市もこれまでつくった工業団地は、売却が全て済んでるということを説明したのであって、当然残っているところはまだほかにもあると、今セールスをかけている土地が並行してあるというのは、そういった説明をしたんだと思っております。 ○十五番(栗下政雄君)  いやですね、市長、あなたはそうおっしゃるけれども、私たちが正式に観光商工課を呼んだもんじゃありませんよ。みずからが出席しちょっせ「私にも一言お話をさせてください」と前置きして話をした。そのことが、今私が言っているような問題なんですよ。例え十一町歩完成、平成二十三年度三月に十一町歩が完成したもんであれば、現在十一町歩の中に十町歩はまだ残っておりますという説明なら、私も納得すっとだったんですよ。前の日、延岡の親戚の者が話をしちょったから、そらおかしいねと思って、だからそういう、私たちに言わせりゃ、そこまでまやかしのようなことを言いながらやるということが、というのは何が言いたいかといえば、もう二転三転やって、私たちが追及してもわからない。  そして宮崎のコンサルに、東京が本社だということでやった。それも三億三千万円間違ごちょったでしょう。そういったことが、物すごく市民の方々は不安に思ってるんですよ。それで借金、それはどうして返すのか。企業が入ってこないと塩漬けになるわけでしょう。そのことを言ってるんですよ。そして農業を一生懸命やっておる農業法人、そういった方々が受委託作業やら、そしてまたその土地の賃貸借をしておる。長い人は十年の契約をしております。五年の契約を交渉しております。  以上のようなことで、時間が来ましたので、これで私の一般質問を終わります。 ○議長(本石長永君)  次に、十四番宮崎和宏議員の発言を許します。宮崎和宏議員。 ○十四番(宮崎和宏君)  昼から一番目、二番目、ちょっと今栗下議員が終わりましたけれども、もう本当にきょうは十一番目ですね。もうその間に休みが結構ありまして、途中で気が抜けるようなところもありますけれども、今まで何人かそれぞれの立場で質問されました。  その中に今回の特徴としては、ほとんどがこの毎日、毎回、質問出ている工業団地の問題が大きな質問じゃなかったかと思っております。各立場から、角度から、それぞれの同僚議員がこの計画に対してのいろいろな疑問点を質問いたしております。端的に言いますと、この問題については、今まで聞いた中で、市長の答弁等を聞いた中で、これからずっとこれからいろいろな問題点が発生する可能性がまだ十分残っておるようであります。  そしてもう一つ、この前の北園議員のほうの質問の中でこの資金計画を見たときに、またすごい驚きを隠せなかったところでもあります。今回の資金計画ですね。当初、市長も六十億円まではやると、発言されておる、説明されていらっしゃいます。  しかし、この資金計画になったときに、五年で完売したときに七十六億八千万円、また十六億円ふえております。これを十年で完売したときには七十七億円と、想像もつかない金額ですよね。これはあえて、まだまだいろいろな問題を含んでいるこの今度の計画、これはもう最初に言っておきますが、この計画については、市長の判断をもうちょっと一考すべきではないかと、みんなは考えるところじゃないかなと思っております。それをもとに置いて、今から私の通告に従いまして質問していきたいと思います。  今回は、まず都市計画マスタープランの策定についてを通告しております。これは私の当初、これが今後の都市計画の一環かなと思っておりましたら、担当課に聞いたら、これ一応計画を出して、十年かけて新しい都市計画を策定するというようなことでありますが、これで間違いないでしょうか。 ○建設課長(竹内重冶君)  今回策定いたしました都市計画マスタープランは、えびの市における長期的な視点に立った都市の将来像や土地利用を明確にするということを目的にしております。平成三十八年度までを、今回策定いたしました都市計画マスタープランの期限とさせてもらっているところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  これを見ましたときに、今の都市計画というのは、もう四十年ほど前に策定されたのが基本で今まで来ておるようであります。これをやっぱりこの見直しというのは、経済の情勢によって、もちろん見直すところは見直すべきだと思っているところでもありますけれども、なかなかこの計画というのは見直しが、変更がされていない。もう本当に遅過ぎるぐらいの計画なんですよね。ここにも書いてありますように、どうしてももう変更すべきという点はたくさんあります。  それでは、その都市計画というのは、もともと目的は何のための都市計画というのが、法律までできて、各市町村が策定しないといけないとなっているようですが、基本的には何でしょうか。 ○建設課長(竹内重冶君)  都市計画法の第一条に目的としてございます。この法律は、都市計画の内容及びその決定手続、都市計画制限、都市計画事業そのほかの都市計画に関し必要な事項を定めることにより、都市の健全な発展と秩序ある整備を図り、もって国土の均衡な発展と公共の福祉の増進に寄与することを目的とすると認識しております。 ○十四番(宮崎和宏君)  その都市計画については、その制限というところが出てきますよね。そして、生活するための環境の整備、福祉の増進等をよりよいまちづくりをするための施策、政策だろうと思っております。その中で、それぞれ今までのこのプランを見ますと、市内、都市計画区域というのをまず決めております。線の引いてありますえびの市の地図の中に。それと、この線引き、都市計画の線引きする基本というのは、何の基準を持ってその都市計画区域、区域外、内と外はどのようにして決めてあるものかお尋ねいたします。 ○建設課長(竹内重冶君)  都市計画の概念でございますけれども、都市計画を策定する場であり、健康で文化的な都市生活と機能的な都市活動を確保するという都市計画の理念を達成するために、都市計画法などにより規制を受けるべきとして指定されたものが都市計画区域であります。 ○十四番(宮崎和宏君)  その都市計画の区域、策定するものはわかるんですけれども、これは、その線引きするのは、誰が、どうしてこの線引きをするのかと、どのような形でその区域内と区域外を決めるんですか。どのような協議のもとで決めてあるのかお聞きいたします。 ○建設課長(竹内重冶君)  現在ありますえびの市の都市計画区域につきましては、昭和四十四年五月二十日に計画されたものでございます。そのとき、現在と同じ手法であったかどうか確認できませんけれども、素案をつくり、それをもとに当時の県などの下協議、また関係機関との協議、それと住民の意見等を反映いたしまして、案を作成されたものと思っております。その案につきまして、再度また県と事前協議され、広告縦覧後、えびの市都市計画審議会などに諮問、答申され、県知事の協議と回答整った上で、最終的に広告縦覧されたものと思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  それでは、この区域、これまでに区域内と区域外の違いというのはどんなものがありますか。 ○建設課長(竹内重冶君)  都市計画区域内外につきましての差でございますけれども、区域内におきましては、用途地域におきます建蔽率が七〇%、それと容積率が二〇〇%以下、そういったことがあると思います。 ○十四番(宮崎和宏君)  それぞれ区域内と区域外の違い、差別化されておるところもあるようであります。それではまず私は例をとって言いますけれども、区域内の家を一軒新築するときには、確かに建築許可、建設するときに建築許可が必要ではありますよね。区域外につきましては、この建築許可等要らないというのが一番身近な問題も発生しているところもあります。  実は私、白鳥ですので、白鳥は区域外に外れております。だから私の地区については、家を建てるときにはわざわざ建築許可は要らなかったと、そういう差別をされているのが本当じゃないかと思っております。  今回またこういう策定を、今から策定するわけですので、その辺についてもろもろの調査、意向調査等をして、この線引きも大事な問題じゃないかなと思っております。それはそれでいいと思いますが、それでは、その中に今度は用途指定というのがありますよね。居住地域、工業地域、準工業地域、この用途指定を各えびの市内の中にそれぞれ明記してあります。そしてまた、農業については別の法のもとによって農業振興地域というところで、農業は別に、この用途指定は別枠になっているようでもありますが、これは本当でしょうかね。間違いないかお聞かせください。 ○建設課長(竹内重冶君)  都市計画区域におけます用途の指定は、えびの市では九つ行っているところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  それでは、その用途について、えびの市内でもここに、このプランの中にいろいろ色分けでしるされております。この中で、これは大きな、また今後のこの後に工業団地の問題にもきますよね。用途指定外のところに工業団地の計画が来ている。だから大きな、またいろいろな問題が発生してくるわけでもあります。この用途指定の中で、このインターチェンジ周辺、準工業指定地域というのが用途指定の中にうたわれております。それについて市長は、どこからどこまでが指定地域か知ってらっしゃいますか。市長はわかっておればお知らせください。 ○市長(村岡隆明君)  口頭では説明しづらいですけれども、市内にインターの近くであったり、準工業地域として指定されているところがあるところであります。 ○十四番(宮崎和宏君)  それは、あることはもう大体みんな知ってると思いますが、その場所ですよ、用途指定地域、ここはこういう住宅を建てていいですよ、どういう工場建てていいですよというのがあります。そこなんですよね。そこらあたりが今回の用途指定、都市計画でしっかりうたわれている制度、規制されている場所であります。法のもとで、やっぱりうたっている指定地域というのが出てくるわけであります。それでは、その前に、この用途指定地域にもしも違反した場合、拘束力、何か罰則規定とか、そういうのがうたわれているものか、お聞きいたします。 ○財産管理課長(築地厚志郎君)  建築の関係は財産管理の所管でございますので、御答弁させていただきたいと思います。  用途の規制に違反して建物が建っている場合の罰則等についてでございますが、先ほどありましたように、昭和四十四年、都市計画がひかれまして、昭和四十八年、用途が決定されたと思いますが、その用途決定以前に建っていた建物がその用途にそぐわない建物であった場合は、これは不適格建築物としてその存続は認められております。新たに建てられない用途に建てられない建物を建てた場合には、まず、県の建築主事のほうでその申請がまず認められない。建物を建てることができないという申請を却下されるという形になります。
    ○十四番(宮崎和宏君)  まず、それに違反した場合は、新しく建築物を建てるときに建築許可が出ないと、そうですよね。しかし、やっぱりそのこれがまた大きな都市計画の線引きの中もひっかかってくるわけです。都市計画地域区内と区域外、そこの差が出てくるんだろうと思うんですけれども、だから、こういうことを今回のこの都市計画のマスタープランの策定にするときには、やっぱり十分に地域の意向を聞きながら、やっぱりやらないと、一回策定したら簡単に変更ができない。ということは、また問題がまた出てくるんじゃないかなと思うわけであります。  それでは、この変更についてはその都度できるかということを通告しておりますが、変更についてはどのような事案が発生したときに、用途なり建築等についての変更はできるものかお聞かせください。 ○建設課長(竹内重冶君)  先ほどもちょっと説明させていただきましたけれども、えびの市の都市計画、都市計画区域であり、用途区域、それと都市計画道路につきましては、都市の健全な発展と秩序ある整備を目標に、昭和四十四年より計画決定されております。  一方、今回策定いたしました都市計画マスタープランは、えびの市におきます長期的な視点に立った都市の将来像や土地の利用を明確にし、都市づくりの指針としての役割を果たす計画として策定しておるところでございます。この都市計画マスタープランに示された方針に基づきまして、今後具体化されていく都市計画につきましては、この方針に基づいて計画並びに変更等が行われていくものと思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  この途中の変更、変更ですよ。なかなか簡単に変更が、マスタープランの中の計画されたものに対しての変更というのは簡単にできないのじゃないでしょうか。この法律によっては変更もできると、軽微な変更はできるとなっておりますが、なかなかこの計画そのものの変更はなかなかできないと、今まで言われてきておりましたけれども、具体的に言いますと、どのようなのが変更できるものか。 ○建設課長(竹内重冶君)  本年度より、建設課におきまして、長年未着工の都市計画道路などにつきましては、えびの市都市計画道路も見直し検討委託業務として考えているところでございます。今現在におきましては、そういった都市計画道路の見直し検討等を進めていくこととしておるところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  これは今までも何回も言っている都市計画、道路の問題も、大きな問題でも今までずっと私も何回となく言ってきております。見直しもしくはもう取り消しと、計画道路にしても、もうこれは廃止したほうがいいだろうというような道路計画もまだ残っております。だから、その変更についてどうなのかと。その中身によっては変更もできる項目があると思うんですが、どんなものだったら、道路だけじゃなくして用途の変更、いろいろあると思うんですが、どのようなものがあるかお聞かせください。 ○建設課長(竹内重冶君)  用途の見直しにつきましては、直近では平成二十四年度におきまして、真幸地区の下浦の当時工業地域でございましたのを区域を指定しない地区に変更した経緯がございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  そうして、その事情の中身によっては変更もできるわけですよね。用途指定地域の変更、そして、これはあとの今の工業団地の場所にも、これがまた用途について出てくるわけですね。その用途の変更、今回の工業団地計画に基づいて、簡単にその変更は事情によってできるんであれば、その前段で並行して用途も変更しておけば、今回のこの後にまた聞きますけれども、農業振興地域の大きな問題等もまた発生しなかったと思うんですよ。市長。ですよね。  これはもう、今回のこの計画、昨年に突然湧いたような話ですけれども、話をすればするほど、聞けば聞くほど疑問点がどんどんどんどん出てきます。もう端的に言いますと、この計画自体がもともと間違っておったんじゃないかなと、場所選定に間違っておったんじゃないかなと、私はそう思うわけですが、市長は、どのように思われますか。 ○市長(村岡隆明君)  現在持っております都市計画につきましては、先ほども議員のほうからも御質問があったとおり、かなり昔の各町があったころの都市計画でございますので、今の情勢とはかなり違ってると思っております。工業団地を、真幸のほうを変更した経緯もございますけれども、全体的に見直す中で、都市計画マスタープラン、全体的な考え方が必要だということで今回作成をさせていただきました。  この考え方に基づいて、今後各ばらばらにある都市計画を路線であったり、見直していくわけでありますので、その見直しの中で、マスタープランに沿った活用の仕方での見直し方という形になっていこうと思っております。個別に変更していくと整合性がとれませんので、そのために各部門の都市計画を見直す前にマスタープランをつくらさせていただいたところであります。 ○十四番(宮崎和宏君)  今の担当課長からの見直し、今まではどのような形で見直しがあったかと、さっき言ったばかりじゃないですか。下浦の用途指定、これは普通の農業の振興地域に変更したと、ですよね。できるんじゃないですか、やろうと計画は前もってから、その計画があれば。  だから、そこを聞けば、なおさら急に降って湧いたような今回の団地造成計画じゃないかなと、私は思うわけです。昨年その話を聞きました。その一年前からその計画の中で進めていけば、その一部の用途を変更しましょうと、その中でどんどん作業を進めていけば、これは用途変更は、これ準工業地域に用途変更できたんじゃないですか。どうですか、市長。 ○市長(村岡隆明君)  可能性としてはもちろんあるわけでございますが、都市計画マスタープランというのは、全体的なえびの市のまちづくりの用途の使い方であったり考え方を示すもの、これがそれがこれまでなかったわけであります。都市計画だけが独立して三つありましたので、まち全体の土地利用の考え方を取りまとめて、あとはそれに沿った具体的なまちづくりの計画をつくっていくということでありますので、当然、現在昨年の九月に、適地がここであろうということで示させていただきましたけれども、そういった土地利用につきましても、当然こういった計画との整合性をとっていかなければいけないわけでありますが、これまでの道路、実際と合ってない道路等もありますし、そういったものの見きわめをするためには、単発単発でのそういった計画に沿って変更するというよりも、将来を見越した全体的な土地利用の考え方をまとめていく必要があると思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  今市長は、簡単な単発的な見直しできないというような話ですが、しかし、今回のこの計画については、かなりの大規模な変更、用途の変更に将来を見据えた中の変更をせざるを得ないといけないようになってきているのであります。これ大きな問題を抱えておるわけです。  それでは、これに関して道の駅の前、そこの永山の橋を渡ったすぐ右側のほう、あそこは用途で準工業地域と用途指定されております。そこで、今回の工業団地の用途の調査、場所の選定等について私も聞いたことがあります。もちろんそこも、永山の今の道の駅の前の一角、大体一五、六町歩あるんじゃないかと。そこは何やかんや言いながら、面積が狭いとかなんとか言って、結局団地の候補地から外された経緯がありますよね。そして、今まで、今回の定例会でも何人かそういう団地等についての企業の立地の予定はあるのかと。  しかし、全然、今のところめどはない。さっきも、この前も、きょう午前中にもその農産加工品云々と、農工業の企業が有望であると、これはそういうのはどこでもあるんですよね。当てもない、今度のあれだけの広さの、三〇ヘクタールの土地を、いい田んぼの、一級農振地を買い上げてやりますという計画であります。余りにも無謀な計画じゃないかなとみんな心配してるわけですよ。企業誘致そのものには私も大賛成です。雇用の場をつくっていかなければ、働く場をつくろうというのは、市長の考えも私も一緒だと思います。  しかし、その考えは一緒なんだけれども、そのやり方が、私からすれば間違っているんじゃないかなと。余りにもリスクを背負い過ぎるんじゃないかなと。十二月も聞きましたけれども、市長は、後年に負担を残さないというような発言されております。今まで市長のお話を聞いて、恐らく半分半分というような感じがするわけであります。そのリスクを抱えた中で六十億円、七十億円という資金計画を今から立てていかないといけない。  (発言する者あり)  それでは、計画道路、関連性があるじゃないですか。これ工業団地の都市計画がつながっていくんですよ。  その計画、マスタープランの中で計画道路について、都市計画道路、二十九本ぐらいですかね、今でも計画はそのまま残っておる。そしてその計画自体が、えびの市のメーン道路である中央線ありますよね。これが一向につながっていかない。そのあれが、順に少しでも改良していかない原因はどこにあるんですかね。担当課長に聞きます。 ○建設課長(竹内重冶君)  えびの中央線につきましては、全延長が一万二千八百六十メートルございます。そのうちに完了しているのが四千九百七十二メートル、約四〇%ぐらいの進捗となっているところでございます。えびの市全体の都市計画道路の進捗も四〇%程度ということで、市内全体的な進捗では同等のものと思っております。最近におきましては、三年ぐらい前までにかけまして、飯野高校の前の都市計画道路としまして、えびの中央線を実施してきているところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  計画道路は、さっき私が聞いたのは、なぜ進捗は、何で四十年かかっても進まないのか、前に進まないのかと、大きな原因は何でしょう。もう一回聞きます。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、道路整備につきましても年間予算の中で考えていくわけでございます。当初、現在ある都市計画が、それぞれえびの市が合併する前の都市計画でありますし、社会情勢も変わってきております。人口動態、財政状況等も変わってきておりますので、その中で進捗はしているものの、スピードはかなり遅くなっているというところだと考えております。 ○十四番(宮崎和宏君)  これで私が聞いてるのは、えびの中央線、これはどうしてもやっぱり中央線だから早く完成するべき道路じゃないですか。これは全然四〇何%と言われた。四十年たってですよ、これをですね、何かといいますと、三九%ですね、これは。中央線、これは何でそう先に優先して少しでも延長していかないのか。  さっき市長は今説明された。答弁されました。財政的な問題というのは必ず発生するわけであります。そうでしょう。道路だけにこの一本の道路だけに金をかけるわけにはいかない。予算の範囲内でやらないといけない。そして各市道、集落集落の市道等の改良も毎回いろいろなところから言われてくる。それもしないといけない。市の予算が何ぼあっても足らないのは本当なんです。当たり前ですよ。  しかし、そのときに、重点目標として中央線の割合、改良の割合というのをなぜ進めていかないのか、そこに私はひっかかるわけです。いいですか。もう飯野高校、あの直線はずっと改良されました。池島に来たらもう変なカーブが二つほどあります。まず、あそこに池島川に橋をかけないといけない。あれからストップしてますよね。加久藤側に全然中央線の利用ができない。じゃないですか。そして今、この永山橋はできました。それから先はどうする。具体的な計画を、発想を持っていらっしゃいますかということを、まず市長にお聞きいたします。 ○市長(村岡隆明君)  都市計画道路は計画された道路でありますので、進捗していくべきだと思っておりますが、先ほどもあったとおり、改良率が一〇〇%に達した路線というのは、全二十九路線のうち十路線しかないところでありまして、改良率が五〇%に満たない路線が十八路線ということで、今回は宮崎水俣線の改良を進めることになっておりますけれども、都市計画道路そのものが進捗率が低い道路等もあります。  そういった点も含めて、都市計画マスタープランに沿った新たな都市計画を論じる中で、果たしてその四十年前のニーズがあるのか、そういったところも考えながら、新たな都市計画をつくっていく時期に来ているということで、それに沿って進めていきたいと考えております。 ○十四番(宮崎和宏君)  なかなか一遍にはこのたくさんの計画道路、線路引いてあります。これ中で全然着手していないところもあります。これはもう経済の動向によってやむを得ないのはわかりますけれども、今までどうしても計画外したほうがいいじゃないかというふうなところを早急にもう外さんといけないわけですよ。そこに住んでいる、周りに住んでいらっしゃる住民の人たちは、その計画道路だから、いつかはできるだろうと期待をかけて待っていらっしゃる方もいらっしゃいます。普通に勝手に線を引いたのをそのまま残してるから、周りには、いずれ計画道路だから広くなりますよと、そういう説明しておるわけです。  そして前に、飯野駅前でも前の商店の人が、この計画道路内だから店を改装するときに、いずれ七メートルなるからということで「一メートル控えてその店の改装をしてください」と言われてしたと、これはどうなってるんですかと聞かれます。  その後に、最初そのような説明を地元にしておったけれども、それから着手できずに、近ごろ何の話もないと私も言われております。そういうところが多々ありますので、これから今度の都市計画の見直し等については思い切った見直しも必要と思いますが、その中でも、やっぱり幾らかちょっと手をつけて、ですよね、何線かはちょっとだけ手をつけて、そのままになっている路線もある。それこそ、この計画を外すんであれば、完全な今までちょっとやったのはもう無駄遣いと言いようがないですよ。これはこれで、都市計画についてはこのような注文をつけておきます。  続きましては、農業振興地域について、きょうも池田議員、栗下議員から農振等についてのお話が出ました。今回のこれは最後の農振地域、一級農振地であります。あそこをこの三〇町歩ほど農振を外すと、その中で農工団地と市の計画の中で、農業に関するいろいろな振興につながるんであれば、ここだけは外してもいいという農業、そういう法律がありますよね。農業振興、農業振興地域の整備に関する法律の中にうたってあるわけですね。  もうその中でできるというところ、もちろんできるというのはわかるんですけれども、この中で私がちょっとひっかかるところがあったんですけれども、農業振興地域の整備に関する法律の第十三条の中で前項の規定には農業振興地域整備計画の変更のうち、農用地等以外の用途に供することを目的として、農用地区内の土地を農用地区域から除外するために行う農用地区域の変更は、次に掲げる要件の全てを満たす場合に限りすることができるとあるんですよ。「満たす場合に限り」というのがあるんですね。  その中に、当該農業振興地域における農用地区域以外の区域内の土地利用の状況から見て、当該変更にかかる土地を農用地等以外の用途に供することが必要かつ適当であって、農用地区域以外の区域内の土地をもって代えることが困難であると認められること。代替地がなければできないということですね、はっきり言ったら。かえる場所が困難であると認められたときには、農振除外はできない。  それから二番目ですね。当該変更により農用地区域内における農用地の集団化、農作業の効率化、その他土地の農業上の効率的かつ総合的な利用に支障が及ぼすおそれがないと認められたときですよね。農作業の効率化、その土地が農業上の効率的かつ総合的な利用に支障が及ばない、及ぼさない、及ぼすおそれがないと認めたとき。  さあそこで、さっき先ほど栗下議員のほうから出ました農業法人の問題じゃないですか。その周辺の農業の集積、そして支障の及ぼさない、もうそれがないときと書いてあります。それぞれその農業に対する本当に農業を守るためのこの農業振興法じゃないかなと。先ほどこの二点言っただけでもどうしても該当しないんですよね。あそこを農振除外するということが。計画の変更、農用地以外に供することが、除外するというのはできない条文、法律も規定されております。これに対して市長の考え方どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  農業振興地域を今回の農工団地ということで農振を外すということが可能かどうか。  法的な手続については畜産農政課長をして答弁をいたさせます。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  農振法の中で位置づけられておりますのは、農振区域として指定された地域になっております。また、その前段で当然農地法とも絡んでくるわけですけれども、農地法上農地とされるところ、それから農振法に基づき農業振興地域として市が区域とする地域がございまして、農振法上は、農地を当然農地として守っていかなければならないという法律になっておりますけれども、その前段で例外規定がございまして、農工団地等に指定された区域は、農振から除外しなければならないとなっておりますので、農振除外のための手続をするものではなくて、農工法で定められた区域に農振地域があった場合は、これを除外していくという手続になっていくことになっております。 ○十四番(宮崎和宏君)  今、それでは農工団地の計画があれば、この農用振興地域というのは、最初から除外されるということですか。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  農振地域以前に、農地法上でもそういった規定がございますので、農業振興地域、農工法そのものが農業振興地域を工業団地を導入する場合に適用される法律でございまして、当然青地の状態のところに工業団地を持っていくということになれば、農工団地の適用を受けて、これに基づく指定区域を定めていくと。当然この農工団地で定められた区域内に農振地域があった場合は、それを白地としていかなければならないという手続になっていくことになります。 ○十四番(宮崎和宏君)  それでは、ここに私も資料、言ってみますが、農振法施行令の中で第八条の第三項に、次に掲げる施設の用に供される土地であって、当該土地を農用地等以外の用途に供することにより、その周辺の土地の農業上の効率的かつ総合的な利用及び同条第三号の施設の有する機能に支障を及ぼすおそれがないと認められるものですね。第三項の規定に、機能に支障を及ぼすことがないと認められるもの。  そして、その中のイに、農村地域工業等導入促進法というのもありますよね。これは第五条第一項、または第二項の規定により定められた同条第一項に規定する実施計画に基づき同条第三項第一号に規定する工業等導入地区内において整備される同項第四号に規定する施設とうたってあります。ここにうたってありますどれが該当するのか、市長の考え聞いてみたいと思います。私も詳しく解釈できないところでもありますが。 ○市長(村岡隆明君)  その解釈につきましては、畜産農政課長をして答弁をいたさせます。 ○議長(本石長永君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 一時五十八分                     開議 午後 二時  十分 ○議長(本石長永君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○畜産農政課長(吉留伸也君)  失礼いたしました。  先ほど御質問ございました農業振興地域の整備に関する法律の第十条第四項に定めがございます「その他政令で定める土地は含まれないものとする」という項目に対する農業振興地域の整備に関する法律施行令の中で、第八条農用地等及び農用地等とすることが適当な土地に含まれない土地の中にイとして農村地域工業等導入促進法に定められた施設というものがございまして、ここで農振法あるいは農振法施行令の中で、農工法に定められた区域については、農振法上は除外しなければならないと定められているところでございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  その農振法の前に、その農工法ということですかね。それがあるから別に大きな問題は発生しないというような考え方ですよね。  それでは、その農業振興のために、もう一回市長に聞きますね。農業振興のために農業振興地域と指定しました。してある場所であります。しかし、そこにこの法的にその先に市が計画するこの農工工業団地造成等のためには、その限りではない。そっちのほうが法的に優先するという考え方ですか、市長、市長に聞きますよ、これ。 ○市長(村岡隆明君)  農工団地を適用できるから、工業団地をつくりたいから農地を工業団地にするんだということではございません。農工団地そのものが、農業を行ってらっしゃる方々の新たな雇用のためというような枠組みがございますので、工業団地をつくるんだったら農工団地にして農振外してもいいという考えではございませんので、池田議員にも答弁いたしましたけれども、地元の雇用であったり、帰ってこられる方が、兼業農家をすることで安定した農業収益できたりとか、そういったことが目的で法的にも解除できるようになっておりますので、それに基づいて農工団地の指定をしていきたいと思っております。  それと、先ほどの宮崎議員の答弁の中で「都市計画の策定が合併前だ」と答弁いたしましたが、合併後に最終案をまとめておりますので、そこは訂正させていただきたいと思います。 ○十四番(宮崎和宏君)  今、農工法ですね、結局。それによって、そこに働く農家の方々が、そこに工業を立地して兼業で働く場を確保するという今の説明であります。  それでは、先ほど私が言いました農振法の中で、変更できる、できないところさっきこの条文を読んで、これにできる、できないというのを言いましたよね。その区域内にその農業で専業で頑張っていこうという人たちの声が出てきている。地元でも出てきている。ですよね。それで、そしたらその人たちの芽は摘んでまでも、やっぱり当てもない工業団地をつくる計画なのか。どっちを優先するのか。それでも農工法して、権利を悪用して農振除外、農工団地にするのか。どっちを取りますか。農業の振興が先ですか、それとも団地をつくるのが先なのか、そこを聞きたいですね。 ○市長(村岡隆明君)  決して農工法を悪用するわけではございませんので、御理解いただきたいと思います。  また、当然えびの市の中で工業団地の造成ということを考えますと、どうしても農地を変更しなければならない、地理的にそういう状況にもございます。当然、現在の農地を工業団地化することに対しましては、そこで営農されている方々には当然影響も出てくると思っておりますし、そのことをもって、農業振興が大きな影響を受けるような状況ではよくないと思っておりますので、当然そこは考えながら進めていきたい。工業団地ができれば農業はどうなってもいいという考えではございませんので、御理解いただきたいと思います。 ○十四番(宮崎和宏君)  それではですね、市長がそういう考え方だと、きれいごとを言いますけれども、この地域内に、区域内に、先ほど今もう一回言いますよ。当該の変更により農用地区域内における農用地の集団化ですよね、集団化というの、さっき栗下議員も言われました。農作業の効率化、その他土地の農業上の効率的かつ総合的な利用に支障を及ぼすおそれがないと認められたとき、それで下にまた、当該変更により農用地区域内における効率的かつ安定的な農業経営を営む者に対する農用地の利用の集積に支障を及ぼすおそれがないと認められたとき、これに対して市長はどう思いますか。 ○市長(村岡隆明君)  現在の農振地だとそういう規定になると思いますけれども、(発言する者あり)まあそういった農地の集積をしようという中で、非常に農地として優良な土地を工業団地とするということに関しましては、そういった影響は当然あると考えております。  ただ、先ほども申し上げましたとおり、農業をやりやすい場所以外での工業団地造成となりますと、非常に難しい点もございますので、そういった農業、優良な農地がなくなるということは事実でございますけれども、農業振興にそのことが大きな影響がないように、当然、取り計らっていく必要があると考えております。 ○十四番(宮崎和宏君)  農業を営んでいるように支障のないようにと、今市長言われます。現に、そこに今からしようかと思っている農家の方がいらっしゃるじゃないですか。する前に芽を摘んでしまうようなものですよ。違いますか。  やっぱりそこらあたりを、やっぱり農業というのを重点に置いて、そこで生活する人の経営に対する面倒見るのが市の、行政のやり方じゃないですか。農業振興のやり方じゃないですか。そのやろうと思っている人たちの芽を摘んでしまうことになるんですよ。それでも強行にやろうと、先ほど市長が言われたそれと合わないじゃないですか。農業工業をつくってそこに働く人の場を確保しましょうと、暇なとき、農家は暇だから暇なときに働いて兼業でやってもらおうと、そういう安易な考え方でやっていらっしゃるんじゃないかなと、それしか私は思いません。これだけの大きな問題を抱えているんでしょう。いろいろ皆さんが心配している。  それではもう一回また聞きますよ。市長の考え方、それでは、そのさっきマスタープランの中で言いました用途地区の中で、その今、そこの永山の道の駅の前の準工業地域、用途指定地域です。一五、六町歩あるんじゃないかなと、そこは、それならなぜいかなかったんですかね。面積も狭い、今の計画で半分しかない、それならその理由を聞かせてください。 ○市長(村岡隆明君)  まず、当然、今予定している工業団地の周辺の水田で営農されている方がいらっしゃるのは当然把握もいたしておりますし、市長が一人で突き進むことができる問題でもございませんし、最終的には、土地所有者の皆さん方の御理解がないとこの事業は進みませんので、所有者の皆さん方の意見を無視して工業団地をつくるということはできないと思っておりますし、またそういったことをするつもりもないところでもあります。  また、農工団地につきましても、農家の皆さんが暇なときに働くというような考え方でもございませんので、そこら辺は御理解いただきたいと思っております。  また、現在、準工業地域に指定されているところ、これも九月の全員協議会の中で配った資料の中にもあると思いますけれども、この場所がなぜ外れたのかということで、インターチェンジへのアクセスというのは非常にいいということで、割と最後のほうまで候補地としては残ったところでありますが、平たんな低地、盛り土の確保が必要、区域の面積が小さいということが原因になりまして、最終的な候補地としては外れたところであります。 ○十四番(宮崎和宏君)  これはまた、私はこれは聞いてますよね。しかし、これまでの関連のいろいろな議員の質問の中で「今から調査したその結果によっては縮小してもやる」というような答弁もされていらっしゃるじゃないですか。それとまた合わないじゃないですか。場所が狭い、盛り土が必要、しかし、今の西郷の場所も最低でも一メートルぐらい、一メートル以上は盛り土しないといけない。条件は一緒じゃないかなと。そしてまた計画自体、事業費そのものが半分以下でできるんじゃないかと想像するんですが、どうですか、市長の考え方、私が言ったことに対して。 ○市長(村岡隆明君)  適地の調査につきましては、九月に説明したような経緯の中で、いろいろ適地がある中で現在の土地を選んだわけでございます。当然、それ以前に土地が狭かったりする理由で選定されなかった土地もございます。今回の土地が、開発面積が三〇ヘクタールということでかなり広域な面積ではあります。  ただ、これまでも何回も答弁いたしておりますが、実際に開発する面積については、まだ今後、一工区なのか、二工区だけなのか、全体なのかということは今後結論を出していきますが、工業団地としての可能性、最終的に広がりということを考えると、やはり調査の時点ではある程度の広さがあるところを適地として選定して、その中で実際の開発というのは、先ほどおっしゃったように一工区だけで済ますべきと、ただ将来的には広がる可能性があるところということで考えておりますので、将来のそういった可能性を見て、現在の場所を適地として選んだところであります。 ○十四番(宮崎和宏君)  将来を見越してと言われる。ですよね。しかしそのためにあそこを無理して団地化した場合に、いろいろな問題がまた発生してきますよね。そのために調査、調査と、どんだけ予算の調査費用を使っています。この概略を事業費のコンサル、これも五百万円近く、そしてまた水質の調査ですね、いろいろその前段に何千万円という金を予算を投入して、その結果が地元の話し合いが成立しなかった。また大きな問題、みんな指摘しますように排水の問題、これはわからんでしょう、まだどれだけ事業費がかかるか。  この前、概算の資金計画いただきましたよね。五年で売却したときに七十六万八千八百何がしの、七十六億円ですよ、これは十年で売却すればまた十億円上がる、七十七億円というとんでもない金額に数字ばかりひとり歩きする。じゃないですか。これは、まだこれから大きな問題を解決しないと、まだこれ以上、また十億円、二十億円かかるかもしれない。先はわからんじゃないですか。何でこれを無理してまでもやっぱり成功させたいと、やりたいと言われるのが、市長の心理、私はわからないところです。  いいですか。それからですね、もう一つ、これでは、今の県内の工業団地売却価格、私はここに通告も出してると思いますが、県内のかなりの団地造成をつくっております。しかし、これが全部売れているのか、その売却単価、平均したら幾らになるのか、これは企業誘致対策監に聞きたいと思います。売れる自信ありますか、これだけの予算かけて。七十七億円、六十七億円かけて坪単価割った場合は、かなりの金額になろうと思います。ここですよ、ここ修正したやつ、資料いただきましたよね。坪単価概算八万二千一百七十円と書いてあります。八万二千円ですよ。平米二万四千九百円、県内でこれより高く売っている工業団地どこにありますか。わかってればお答えください。 ○企業誘致対策監(岩下一彦君)  県内でそれ以上の値段で売っているところは、宮崎市の宮崎港東地区分譲地ということで平米の二万八千九百円で売っているところはございます。 ○十四番(宮崎和宏君)  今聞かれたでしょう、市長。宮崎港、ここが県内で一番高いところ、県内の売却単価、仮にここで今で四十四億三千九百万円で造成した、一番最低見積もった事業費の中で割り出したのは、二万四千九百円、平米単価ですよ。これが坪直したら八万二千円という、これを今度また二十億円上がる、総事業費が、幾らなりますか、これは、十万円超えますよ。それはそういう企業に幾ら場所がよくても十万円以上の場所に企業が来ますか、それなら。  市長に聞きます。これは対策監にも聞きますよ。この値段で来る企業が一社でもあると、自信があったらお答えください。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも何回も答弁いたしておりますが、現在総額四十七億円という数字が出ているのは、昨年の九月にまとまりました適地調査の報告書の中の概算の考え方でございます。それに従った財政計画を出してくれという、あくまでもということでしたので、今回も出させていただいておりますが、先ほどもいろいろな要素があって、まだまだハードルが高いというお話もありました。当然いろいろ調査をしていって、精度の高い数字、または地元の皆さん方がオーケーを出していただけるのか、では工業団地の規模はどれぐらいがいいのか、場所はどこがいいのか、まだまだ調査をして精度の高いものを、その中で最終的な売り払いの価格も出てこようかと思っております。  当然、現在のこの数字だけを捉えますと、当然こういった金額では難しいと思っておりますし、ですから精度の高い数字、地元の同意がどうなのか、水は堂本に流せるのか、そういったことを精査しないと、現時点ではなかなかその土地の販売価格についても明言できないところでもあります。そういった点も含めて、最終的には基本計画の予算をお願いしたいわけでありますが、それまでに、現在のプロジェクトチームの中でなるたけ精度の高い、せめて水はどっちのほうに流せるだというお話であったり、そういったところを詰めていきたいと、その中で判断をしていきたいと思っております。 ○十四番(宮崎和宏君)  市長も、私が言ったその単価ではとても売れる単価じゃないと認められたような発言です。これは、最終事業費の単価ではないと、これからまたいろいろな調査をして、見直すところは見直すと、今答弁されました。たしかそうですよ。当初から見込みのない、ですよね、この一番仮に無理してできるかもしれません。しかし、売れなければ借金じゃないですか。市長が言う健全財政の運営のためには、ひとつここは大きな市長の決断、考え方ですよ、さっき言われ、答弁されましたように、やっぱり最終的なもろもろの材料集めて、最終的に、基本的に売れなきゃ借金なんですよ、全部。でしょう、税金なんですよ、これは、補助金もない。  だから、心配して企業誘致には反対じゃないと、しかしやっぱり市民に負担をかけない、働く場をつくるというのはみんな夢です。私もそう思っております。働く場所をつくっていただきたいと、いろいろな市民の願いでもあります。  しかし、最後に、今既存の企業、立地企業いっぱいあります。そこでもう一つ言っておきたいことがありますけれども、農工団地、午前中の企業誘致対策監の答弁で、農産加工食品が伸びてるというような話があります。業界であるかもしれません。しかし、これは当てのない、えびの市がつくったにしても五年先に来る確証は一つもない。それでは今働く人、「仕事がない、ない」と言う割に、今働く人は余っていますか、えびの市に。いないですよ、今。企業の担当の人たちと皆で話してみなさい。人を集めてくれと、誰でもいいから探してくださいという話もよく私も聞きます。そういう時代に入ってきている今えびの市です。まだまだ、今ある企業の人たちにそういう雇用で心配かけるようなことをしないで、少しでもえびの市が雇用の確保に、既存企業にお手伝いしたほうがいいじゃないですか。紹介したほうがいいじゃないですか。  本当に今、農産加工、加工工場もあります。部品工場もあります。電子部品工場、人が足らないでしょうがね。仕事はどんどんふえている。人が足らないと言われていますよ。だから外から借金してつくって企業は会社をつくっても人が集まらないと、今の現状ではそうじゃないかなと心配しているところでもありまして、余分なことを言ったかもしれませんけれども、私は企業誘致には賛成、しかし、今回の工業団地計画に対しては、いささか疑問を持っておりまして質問させていただきました。  最後に、市長の今後の御一考お願いしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○市長(村岡隆明君)  工業団地の造成につきましては、いろいろ御心配も伺っているところでございますし、当然売れれば賛成、売れなければどうなんだと、将来に負担が残るわけでありますので、当然工業団地の造成ということだけが目的ではないということも申し上げておりますし、この工業団地の計画を最初にお話をさせていただいたときから、そういった地域の労働力が不足している、人が仕事を呼び、仕事が人を呼ぶ好循環をというのが今回の地方創生ではありますけれども、そういったきっかけをつくるためにも、どちらかのアクションを起こさなければいけないのではないかと、当然地元の企業にその不利益が及ぶようではいけないということも、これもこの工業団地のお話をさせていただいた当初からお話もさせていただいておりますので、十分配慮しながら、地元の既存の企業の発展も望みながら、新規の可能性についても、皆さん方と慎重に論議を交わしながら進めていきたいと考えております。 ○議長(本石長永君)  次に、三番山元豪議員の発言を許します。山元豪議員。 ○三番(山元 豪君)  皆様お疲れさまです。本日最後の一般質問をします山元でございます。議員になりまして約二年、五度目の登壇ではありますが、初めて大トリという任を任されました。本日は先輩方が、インパクトのある先輩方が登壇されて、私の一般質問は退屈かもしれませんが、最後までおつき合いをよろしくお願いします。  本日は、一般質問通告書に多くの項目の質問を上げさせていただきましたが、既に、先般の先輩議員たちによって質問された項目も多くあります。ですので簡潔な答弁をよろしくお願いします。  さて、質問に入る前に、最近の時事問題で、きのうの宮日新聞のほうで大きな見出しで「十八歳以上に選挙権が渡る」という新聞の見出しが書いてありました。これは選挙年齢を十八歳以上に引き下げる改正公選挙法が成立したということなんですが、私もこの二年間、産業厚生常任委員会に属しておりましたが、議員四年の任期のうち後半の二年は、総務教育常任委員会を希望いたします。六月定例会では、最後の産業厚生常任委員会はしっかり務めさせていただきますので、そこは言わせていただきます。  それでは、一般質問通告書によって質問をさせていただきます。  まず、地方創生研修についてですが、五月二十七日の水曜日に三回に分けて全職員対象に行われました。私も午前の部に出席いたしまして、株式会社NTTデータ経営研究所の大野氏の研修を受講させていただきました。受講前と比べて、地方創生への取り組みの意識がとても高まったと感じました。そこで質問ですが、この研修はどのような経緯で行われたものか、お聞かせください。 ○企画課長(園田 毅君)  地方創生研修についての御質問でございますが、今議員からありましたように、五月二十七日に地方創生についての理解を深め、今後市が一体となって取り組みを進めていくために、まずは職員の意識を高めることを目的に研修を実施いたしました。職員研修の一環として実施しましたが、より多くの方や関係する方々にも受講していただこうということで、市議会議員の皆様、自治会連絡協議会の三役の皆様、JA、市内金融機関、小林市、高原町の担当部署にもお声をかけさせていただきまして、合計で二百三十七人の出席があったところでございます。 ○三番(山元 豪君)  それで、二百三十七人の方の出席があったということなんですが、この地方創生研修、私も受けさせていただきましたが、その中で疑問になったところがございまして、この研修で、地方自治体は国の指針を受け、その自治体の特色を盛り込んだ人口ビジョン及び総合戦略を策定しなければならないとして、次のページで二〇一五年度中、本年度中の策定が求められているということでありました。この策定、地方総合戦略策定、研修を受けて大変なことだろうなと私自身感じたんですけれども、これは本年度中に策定ができることなのかどうか、まずお伺いします。 ○企画課長(園田 毅君)  人口ビジョン及び総合戦略の策定は、市町村につきましては努力義務となっておりますが、地方総合戦略を進める上からはつくるべきだという本市の方針がございまして、年度中につくり上げるスケジュールでございます。 ○三番(山元 豪君)  そうしますと、今からこの策定、地方版総合戦略を策定されるときに、今年度中にたくさんの会議をされるはずでありますが、その中で、十四ページにも書かれてあるんですが「えびの市の魅力や課題を抽出する上で、必要となるのは首長の描く理念やビジョンです」とあります。私も帰って、そのビジョンとか、市長のビジョンは何かなということで第五次総合計画の中を調べておりますと、やはりえびの市の将来像を、大自然と人々が融合し、「新たな力」が躍動するまちえびの、公用車のステッカーとかにも張ってあります「南九州の交流拠点都市を目指して」とうたっているというか、もう広報してあります。そのビジョンを市長は話されて計画されるんだろうと思いますが、そこは間違いないでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には今回の総合戦略、それの上位に当たる総合計画、自分たち持ってるわけでございますが、これまでも地方創生には取り組んできたところであります。当然、今回国が新たな制度をつくりましたので、それに準じた目標であったり、人口ビジョンというのを当然整備していくわけでございますが、まちづくりの基本的な方向性、考え方というのは大きくは変化しないと思っておりますので、南九州の交流拠点として、地の利を生かして、これまでの自然の恵みに加えて、私たち住んでる人間が魅力を躍動させていこうという考え方については変わらないところでもありますし、今回の総合戦略の中にも盛り込んでいきたいと、盛り込んでいければと考えております。 ○三番(山元 豪君)  それでは「南九州の交流拠点都市を目指して」というビジョンの中で、地方総合版の戦略策定をされるということなんですが、そのときの大野氏の話によりますと、PR戦略もすごい大事なことだという話も受けまして、ホームページの話が出ました。えびの市のホームページには、この「南九州の交流拠点都市を目指して」という言葉は入れてあるのでしょうか。 ○企画課長(園田 毅君)  詳しくはホームページを確認したいと思いますが、「南九州の交流拠点都市」という文言は入っていると考えております。 ○三番(山元 豪君)  そこで、えびの市をこういったまちだという紹介していることだろうと思うんですけれども、都城市がホームページを改定されたということで、それはキャッチフレーズをつけたからだということで、「幸せ上々、みやこのじょう」といって全国の方が都城がわかるようなキャッチコピーをつけられて、ホームページにされたということでありました。えびの市のホームページに「南九州の交流拠点都市」と書いてあるのであれば、えびの市のわかりやすいキャッチコピーとか、つくり変えられる可能性はあるのでしょうか、御答弁お願いします。
    ○市長(村岡隆明君)  つくり変えるといいますか、今の総合計画、従前にあった総合計画の大きなテーマはそういった文言でとじておりますので、そこを変えることはないと思いますが、今回の総合戦略を考える中で、新たなそういったキャッチコピーであったり、新たなPR戦略、そういったものの提案が出てくれば、当然取り組んでいくことになろうかと思っております。これはキャッチコピーのみならず、いろいろな方法があろうかと思いますので、その総合戦略をまとめる中で、いろいろなアイデアが出てくるのではないかと考えております。 ○三番(山元 豪君)  本年度中に立派な策定計画ができるだろうと思いまして、次の質問をさせていただきます。  次に、アクア京町の活用についてですが、前回も質問させていただきました。そのときの市長の答弁で「アクア京町の活用については、過去、全庁的にも検討しており、内容はスポーツ運動での活用だけでなく、介護予防のための運動機能の維持、また向上などでも活用できないかということで検討を進めました。しかし施設の管理費、人件費など経費の問題に加えまして、そのメニューに必要な人材の確保、こういったものが非常に難しいということで、市でも直営での活用ということに関しましては、現時点では難しいと判断している」という答弁でございました。前回、三カ月近くたってないんですけれども、三月時点での活用は難しいということであります。その後の進展何かございましたら、わかってる範囲でお知らせください。 ○市長(村岡隆明君)  実は、三月定例会以降に直接所有者の方からも御相談をいただきまして、改めて全庁的に実際に施設も見させていただいて判断したところであります。結果としては、直接行政がこの施設を使ってサービスを提供しようという考えはないところでありました。その後、ほかの体育協会であったりとか、NPO団体であったり、そういった施設が借り、団体が有効活用できないのか、そういったことのお問い合わせもしたところでありますが、その問い合わせ内容につきましては、介護保険課長をして答弁をいたさせます。 ○介護保険課長(大木場操君)  所有者の方からそういう話がございまして、私たち関係課長を集めまして、一回、五月二十六日に施設のほうに行って研修をしてきたところでございます。確かに内容を見てみますと、すばらしい機械、機具がございまして、大変すばらしい施設だとは思っているところですが、先ほど市長が申し上げましたとおり、この施設を維持するにはかなりのコストもかかると、それと専門分野の方も必要ということで、三月定例会の中でもそういうふうに答弁をしたわけですが、今回、そのことをまた五月二十六日の結果を所有者の方に報告に行ったときに、今市長が申し上げましたとおり、他団体を使って活用する方法はどうなのかという御提案をしたところでございます。  その結果でございますが、施設が医療関係の施設ということで、県のほうに届けてあるということで、そういう施設であるということで、なかなか「他の団体に委託して施設を運営するということはできない」という回答をいただいたということで、きのう報告があったところでございます。 ○三番(山元 豪君)  三月定例会以降、またそのような動きが出てきたのは大変うれしいことであります。所有者が医療関係ということで、やはり介護とかを中心とした介護施設を維持していきたいと、京町に住んでいる人間としても思いますし、またその施設の中には、いろいろな医療機具じゃなくてスポーツ器具ですかね、そういうのがそろっているのであれば、それを介護関係ではなく、スポーツ関係の団体にも広く適用できるような取り組みができればいいのかなとは思います。所有者の意向がそうであれば、コストがかかるということでありましたものですから、ここはまた行政のほうとして、どういうサポートができるのか、また協議を重ねていってもらえればと思います。よろしくお願いします。  次の質問に移りたいと思います。  三番の平成二十七年度第二十九回京町温泉マラソン大会についてでございます。京町温泉マラソン大会についてですが、ことしも五月十七日に天候に恵まれ多くのランナーの参加により、華々しく開催されました。私たち議員もボランティアとして参加し、私は、ゴールされたランナーのゼッケンの後ろについているチップを回収させていただきました。その中で、すばらしい大会であったと思うのですが、市のほうに何か問題点、反省点ございましたら答弁のほうよろしくお願いします。 ○観光商工課長(米倉健一君)  今大会の反省点ということでございます。大会運営面では、大会参加者から特に大きな苦情等は届いていないところでございますが、大会が終わった後、実行委員でありましたり、ボランティアの方でありましたり、いろいろ気づいた点等をいただいているところでございます。そのいただいた意見等につきましては、改善できる点につきましては、改善しながら、来年第三十回大会に向けて準備を進めていきたいと考えているところでございます。 ○三番(山元 豪君)  いろいろな問題点があったということで、先日も上原議員のほうからありました十キロの部を廃止したことによって人が減ったのではないかとか、駐車場とかトイレの不足、そこら辺はなかったとは思います。改善をしながら今度大きな大会、エントリー数は二千四百七十七人とお聞きしました。これ以上の大会を計画されるものかどうか、お伺いします。 ○観光商工課長(米倉健一君)  来年、第三十回大会ということになります。大会規模としましては、駐車場の確保とかコースの設定であったりというものがございますが、現時点では、今回二千四百七十七名というエントリー数でございましたが、もう少しエントリー数はふやせるものと思っております。 ○三番(山元 豪君)  エントリー数をふやすような大きな記念大会、三十回大会をしていただければ、京町温泉マラソン大会という京町温泉の名前を残した意義も十分あると思います。  実はこの大会は、最初はもう皆さんも御存じのとおり、京町温泉を中心にランナーが走った大会でございました。それがいろいろな諸事情によりましてコカ・コーラからスタートして、真幸駅まで通じるコースを設定されてありましたが、今後のコースどりとかは、また第三十回の協議会のほうで、またいろいろ提案させていただきますので、そのときは京町温泉の意見も聞いていただければと思います。よろしくお願いします。  続きまして、県道京町小林線の道路改良に伴う京町温泉駅の移設についてであります。これも何回か質問させていただきましたが、先月の五月二十七日の日なんですが、道路改良促進期成同盟会に参加させていただきました。そのとき、県道京町小林線の現地踏査もいたしました。小林土木事務所の説明によりますと、五カ年計画をして、その道路を完成したいとのことでした。  ただ、京町温泉駅の移設という形になりますと、道路改良では予算のとるところが違うため、新しい京町温泉駅の完成の時期についてはわからないということでありました。予算のとりどころとしては、都市再生整備事業で行っていると思うんですけれども、その進捗状況と、また前回も質問させてもらった京町温泉駅周辺整備協議会の進捗状況、あわせて御答弁をよろしくお願いします。 ○建設課長(竹内重冶君)  まず、県道京町小林線、都市計画道路京町内竪線についてお答えいたします。  当事業は、街路事業として県のほうで行ってもらってるところでございます。地元におけます説明会を本年平成二十七年二月十九日に行っておりまして、そのとき地元の方々が二十五名集まってきて、事業の進め等を聞いていただいてるところでございます。  事業の区間といたしましては、下浦地区の向江橋から京町銀天街の南の入り口のところまで四〇〇メートルが計画されておりまして、事業期間は全体その四〇〇メートルにつきましては、平成二十六年度より平成三十四年度までとお伺いしているところでございます。  今現在、小林土木事務所のほうで、京町温泉駅より南側に向かいまして用地測量並びに建物調査を行われまして、近いうちに地元の方々に、そのような用地の相談なり、建物の相談をされていくことと思っております。まずは、京町温泉駅より北側、国道に向かってを集中的に工事をするということで、その区間の工事完成を平成三十年度と見込まれている状況でございます。  また、京町温泉駅周辺の協議会でございますけれども、昨年にその協議会を設立させていただきました。計五回の協議会の中で、この事業の案でありましたり、今後の維持管理の方法とか、そういったことを中心に論議をしてきてもらっております。今現在も、その建物等についてもことし調査設計していきますけれども、その管理運営する組織につきましても、観光商工課並びにこの協議会と一緒になって、もうちょっと詰めていきたいと考えているところでございます。 ○三番(山元 豪君)  都市再生整備事業、着々と計画が進んでいるということで安心しました。また、京町温泉駅周辺整備協議会のほうでも二回ほど協議されて、ことしも、いつ開催されるかの予定はあるんですか。 ○建設課長(竹内重冶君)  まだ正式な日程は定めておりませんけれども、近いうちに、本年度第一回目の協議会を開催していきたいと考えております。 ○三番(山元 豪君)  京町温泉駅、京町の顔となる駅のことですので、慎重に、またあと市民が喜ぶような駅舎、駅前をつくっていただければと思っております。また、このことに関しては、またその協議会とかに赴いて、また私の意見を述べさせていただきたいと思いますので、次の質問に移らさせていただきます。  これは五番目、空き家利用のアート村構想についてということなんですけれども、このことは、もう五年以上も前の話なんですが、私が議員になる前の話であります。当時、京町温泉旅館組合で、京都の着物デザイナーであられる冨田伸明氏をお呼びしまして、旅館と花火大会の会場で浴衣のファッションショーや着つけの教室を行った経緯があります。その後、冨田氏とのつき合いの中で、世界的にも有名な水彩画家であるゲーリーブコブニック氏にえびの市に来てもらい、旅館での水彩画教室や矢岳高原の大きな岩に田の神さあの絵を描いてもらいました。  その後、時は流れてほとんど忘れていたんですが、先月冨田氏がえびの市に来られたときに市長室に表敬訪問させていただきました。そこでは、ゲーリーブコブニック氏が本年の十一月にえびの市に再び来られるかもしれないという情報をお聞きしまして、その構想を思いついたわけでございます。五年前、空き家を利用した着つけ教室や水彩画教室、また若いアーティストをえびの市の空き家に住まわせ、ギャラリーを使うという構想だったんですけれども、この構想について市長はどうお考えなのか、御意見をお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  冨田さんという非常に有名な方が、えびの市を気に入っていただいておりまして、独自のいろいろな展開をしていただいた経緯がございます。大変ありがたいことだと思っておりますし、今回もまた久しぶりにお会いさせていただきまして、相変わらずえびの市に対する愛情を持ってお話をしていただきました。一緒に京町の皆さん方も何人か来られまして、そのアート村構想のお話もいただいたところであります。  ぜひ地元で、そういった受け皿をつくっていただいて、前回もそういった組織ができて、行政が財政的なバックアップをするというような形だったと思っておりますし、ぜひ冨田さんとゲーリーさんの大きな力をお借りするということも大事だと思いますが、継続して、そういった冨田さんが来られなくてもまちづくりの活動が継続するような、ぜひ市民団体の活動をまず立ち上げていただきたいということもお話をさせていただいたところで、個人的にはぜひバックアップをしていきたいと思っておりますし、議会の皆様方の御理解もいただければ、将来的にはまた補助金というようなこともあるかもしれませんが、まずは地元の皆さん方が、冨田さん、ゲーリーさんとコラボして、どういった京町温泉を発信していこうとしているのか、そこが、まずぶれない部分が必要だと思っておりますので、ぷらいどであったり、いろいろな補助金はございますので、そういったのを有効活用しながら、ぜひ地元の有志の皆さん方で立ち上がっていただきたいなと思っておりますし、そのときもそういったお話をさせていただいたところであります。 ○三番(山元 豪君)  通告していたんですけれども、空き家利用ということで、現在の空き家再生事業ですかね、空き家再生協議会、その進捗状況とかはどうなっているかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  京町の活性化のプロジェクトの中の一環で、空き家再生の具体的な事業が進んだところでありますが、三つの空き店舗が新たにリニューアルされて、現在でも営業していただいておりますが、その三つの店舗が新しくなったということで、現在はストップしているところでありますが、制度としてはまだ県のほうにもあると思いますので、新たな取り組みがあれば、また取りまとめていきたいと思っているところであります。 ○三番(山元 豪君)  まだ県のほうにも空き家再生事業残ってるということで、そういったアート村構想も進む道があるのかなということを感じました。先ほどの質問で、京町温泉駅の移設について、駅前協議会のことについてお伺いしたんですけれども、あそこの指定管理する場所において、私の考えなんですけれども、ギャラリーとかやるようなスペースもつくればいいかなとは思っております。何分京町温泉の活性化についてですので、このことは私が率先してやっていくべきだと思っておりますので、皆様の御支援のほどよろしくお願いします。  次に、市政についての質問の中で、まず、ヤフオクドーム野球観戦ツアーについてお伺いします。先日、井上議員とともに、五月三十一日の日曜日、道の駅に集合しまして観光バス二台で観戦ツアーに参加させていただきました。八十名の募集で四十人乗りのバスが満杯で、JA観光のツアーコンダクターの方の話によりますと、みやざきスペシャルスリーデイズですが、ホークスがきょうは勝てばいいですねというとのことでした。前日はホークスが破れて、ドーム内の花火がなかったということでありました。  十時半ごろに到着したのですが、ドームの階段と球場の周りに、えびの市ののぼりがずらりと並んでいるのが目につきました。入場口では、えびの市のうちわが配られ、ドーム内のオーロラビジョンにはえびの市のPRであります霧島連山、雄大な霧島連山の写真とともに、えびの市の地図上での位置も表示されておりました。  私は、遊びで行ったと思われたくなかったもんですから、すぐ到着したら外に出まして、どのようなPRをやってるのかをぐるっと回ったんですが、ドームの外には宮崎の物産展もやっておりました。そこで宮崎牛の串焼きとか地鶏の販売、道の駅えびののお菓子類など、三万七千人の方がその前を通られるわけですから、そこにはたまり場としてたくさんの方がおられて、買い物をされておりました。いいPRができたと思います。  そこで質問なんですけれども、市長は、このことに対してPRどおりの効果はあったかどうか、これからあるとは思うんですが、どういうことであると思われるかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  今回は、これまでもいろいろな自治体がゲームのスポンサーをするということは、これまでもあったわけでございますが、今回はみやざきスリーデイズということで、宮崎市とJA中央とえびの市ということで、宮崎のPRということもありまして、かなり単独でするよりは露出も多かったと聞いておりますし、初めての取り組みではありましたけれども、私たちが予想した以上に露出もたくさんしていただきましたし、基本的には、ホークスのファンの皆さん方が春、秋のキャンプに宮崎に行かれるときにぜひ寄っていただきたいというところに焦点を絞って、今回はPRをさせていただきまして、そういった目的は達成できたと思っております。  また、あとは、最終的にこの効果がどうだったのかということに関しましては、また道の駅での反応であったり、キャンプに行かれるキャンプの時期にその福岡ナンバーがふえているとか、そういったことでまた把握ができるのではないかと思っておりますが、最終的には、ホークスが勝ちまして、えびの市の協賛ということで花火も「協賛」という文字も出ましたし、ヒーローインタビューのバックボードにも「えびの市」という文字が出ましたので、それはNHKの全国放送でも流れたところでもありまして、勝ったことによる成果もさらにあったということで、予想以上の露出はあったなと考えているところであります。 ○議長(本石長永君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 三時 十六分                     開議 午後 三時 三十分 ○議長(本石長永君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○三番(山元 豪君)  先ほどのヤフオクドーム野球観戦ツアーについてでございますが、みやざきスペシャルスリーデイズということで、多くの特産品が球場外で販売されておりました。市内の中学生が、今現在、修学旅行で京都の人々にお米とかを配布しているんですけれども、そのような形でえびの市の日に来られたお客様、三万七千人とは言いませんが、米の配布とか今後考えるつもりはないかお伺いいたします。 ○観光商工課長(米倉健一君)  今回のスポンサー事業につきましては、球場外では、先ほどからあります物産展を三日間実施をいたしております。えびのデーの日、五月三十一日につきましては、物産展会場で先着三百名様にハーブ牛の焼き肉おもてなしをいたしたところでございます。  また、三万七千人の観客がございましたが、球場内ではうちわに通し番号を記しまして、百名の方に抽せんでえびの米、それとミネラルウオーター、道の駅のきんかんまんじゅう、それと道の駅のペアのお食事券をプレゼントしたところでございます。 ○三番(山元 豪君)  えびの市の米を、その試合を見にこられた方に抽せんではありますが、三十人の方ですかね。その方には配られたということでよろしいですか。 ○観光商工課長(米倉健一君)  球場外でのハーブ牛の焼き肉のおもてなしにつきましては、先着三百名、それと球場内でのうちわを一万本配布いたしましたが、抽せんで百名の方に、先ほど申しました詰め合わせセットをプレゼントしたところでございます。 ○三番(山元 豪君)  大変よいPR効果ができたと思います。えびの市の米も食べていただいてるし、またえびの市の特産品のお菓子類なども食べていただいたということになります。百名の方に限ることなんですが、そこで今後も、これは単年度事業ではなくて、また来年も再来年もやっていくことを視野に入れてらっしゃるのか、市長にお伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、もう少し成果を見たいとは思っておりますが、スリーデイズ、ソフトバンクのほうでは来年もスリーデイズかフォーデイズ、ファイブデイズ、宮崎関連でやるような計画はあるようでありますので、そういった情報も仕入ながら、ことしの成果も見きわめながら、できれば継続していきたいと考えております。 ○三番(山元 豪君)  この事業が継続していくことを望んで、次の質問をさせていただきたいと思います。  次は、宮崎県立飯野高等学校創立五十周年記念事業についてを通告しております。えびの市で唯一の県立高校である飯野高校でありますが、ことしは創立五十年目に当たり、十月三日の土曜日には記念式典が挙行される予定です。飯野高校生は、えびの市の地域貢献になくてはならない存在になっております。先ほども述べたように、マラソン大会とかボランティアに参加していただいたり、JA観光の観光秋季祭ですね、とかも多くのボランティアを輩出しております。  高校側での話によりますと、地域住民を取り入れたイベントやコンサートなどを計画中であります。えびの市側から、この記念行事に対して、どのような支援とかを考えていらっしゃるのかをお聞かせ願えればと思います。 ○教育長(萩原和範君)  基本的には、やはり後援会主催だと思っております。それを受けまして、えびの市といたしましては、五十周年に伴います看板の設置、あるいは五十周年といった文字等の例えばスポーツ祭がございました。そういったときに創立五十周年記念といったこと等、あるいは今回、花火大会ございますが、あのときのうちわの後ろにも、またそういった文字等をPRするような感じで、京町温泉夏祭り実行委員会、あるいは京町自治会の方々等がそういった支援といいますか、そういったPRをさせていただいてるところでございます。 ○三番(山元 豪君)  えびの市に唯一の県立高校である飯野高校も五十歳を迎えたということで、私も同級生でございます。五十歳になります。その五十年の足取りで、やはり式典を大々的に、私が生まれたときに飯野高校は建てらました。その当時の記憶はないんですけれども、やはり五十年という節目は大体的にやっていただきたいというのが、学校側の意向でもありますし、またえびの市側にしても、なくてはならない存在の飯野高校生、大切に思いながら多くの支援のほどをよろしくお願いします。  先ほど教育長の言われたうちわの話なんですけれども、京町温泉花火大会実行委員会、そちらのほうに支援したという形でよろしいんでしょうか。 ○教育長(萩原和範君)  そういった実行委員会の方々が、率先してそこに入れていただいているということでございます。だから、地域からも愛される飯野高校であるなと私自身感じたところでございます。 ○三番(山元 豪君)  地域から愛される飯野高校、ますます五十周年記念にとどまることなく六十周年、七十周年と継続を夢見る次第でございます。  また、飯野高校におきましては、ことし初めて、宮崎県内初高校版の公営塾というのを開催いたしました。これもやはり名前が成銘館というお名前なんですけれども、このいきさつがわかっておられれば御説明のほどよろしくお願いします。 ○教育長(萩原和範君)  飯野でやはり江戸時代にそういった塾が開校されまして、そしてやはり教育というのをしたという史実がございます。そういった塾が今言われる塾でございます。成銘館という、その塾の名前をつけたものでございます。これにつきましては、この塾につきましては、飯野高等学校のほうがつけた塾でございます。 ○三番(山元 豪君)  飯野高校側が成銘館という塾の名前をつけていただき、県立高校で初めての公営塾、公の塾ということになっております。このことによって進学率が高まったり、またえびの市で活躍される子どもたちが輩出されることを願っております。  では次の質問に移らせていただきます。  次に、有害鳥獣駆除について(ごみ置き場のカラスの被害やシカ被害)についてお伺いします。ごみ置き場のカラスの被害なんですけれども、最近カラスが多くなっております。そのごみ置き場のカラスの被害対策などはあるものでしょうか。お伺いします。 ○市民環境課長(福田孝正君)  ごみステーションにつきましては、基本的に、各自治会に管理運営をお願いしているところでございます。議員今おっしゃられますように、町部のステーションのほとんどが路上ステーションでありまして、カラス、猫などによる生ごみの食い散らし等の被害は聞いているところでございます。その対策といたしまして、ごみネットの確実な防護、ごみネットによる確実な防護と収集日当日に生ごみを出していただくということを徹底していただきますと、成果が十分にあるものと考えているところでございます。 ○三番(山元 豪君)  ごみネットの活用と、あとごみ出し日の当日に出すということでありますが、地域によってはごみネットが破れていたり、またごみ出し日を前の日の夜にやられたりしておりまして、その日の夜にカラスの被害があるわけなんですけれども、以前、議会のほうでカラスわなというのを設置されたようですが、そのカラスわなの現状はどのようになっているのか、お知らせください。 ○農林整備課長(森 隆秀君)  カラスの対策としましては、農作物被害の低減を図ることを目的として、平成二十五年度に大型の箱わなを高野地区に設置しております。また、ことし三月には、小型の箱わなを三基導入しまして、貸し出し用として対応しております。今、島内、高野、西長江浦の三地区に設置しております。  効果としましては、カラス、高野地区の大型の箱わなでは、約百羽程度を捕獲しております。この箱わなについても設置することによりまして、近隣の施設にカラスが寄ってくる等の被害報告もまた別な方向で出ておりますので、その対策についてまた十分協議したいと考えております。 ○三番(山元 豪君)  そのときのカラスわなというのが、島内と高野と西長江浦に設置してあるということで、その成果としては百羽以上とれたということなんですが、そのわなを貸し出しということは、自治体が貸し出しを望んでいれば設置はしていただくんでしょうか、自治会が。 ○農林整備課長(森 隆秀君)  わなの貸し出しにつきましては、今自治会等でもありますが、どの地区にカラスが出たということで、関係者その皆さんで箱わなを設置していただいて、そのわなにえさ等を設置しなければならないということもあります。管理をしていただかなければならないところもありますので、その自治会、もしくは団体等に協議をしまして、貸し出し等を考えているところでございます。 ○三番(山元 豪君)  カラスわなにつきましては、貸し出しはできるということで、多いところの自治会が貸し出しを希望しておける。しかし、その管理が難しいということでありました。同じようなことなんですけれども、シカ被害、ごみ置き場じゃなくてシカ被害のほうの状況についてもシカの駆除についての答弁もお願いします。 ○農林整備課長(森 隆秀君)  今市内で現在二十二基の箱わなを準備しておりますが、各駆除班に管理していただいて設置をしていただいているところでございます。 ○三番(山元 豪君)  二十二基の箱わなということでありますけれども、シカのほうは効果はあってる状況でしょうか。 ○農林整備課長(森 隆秀君)  シカの実績としましては、箱わなとくくりわなでの実績になりますが、平成二十六年度全体では千八十四頭の捕獲実績があるところです。 ○三番(山元 豪君)  有害鳥獣駆除については、多くの努力をされて大きな効果が出ているということです。私がなぜこの質問をしたかというと、やはり私のまちにもカラスの被害とかが多く出ておりましたもので、この質問をさせていただきました。  また、次に、ごみのことなんですけれども、次の野良猫対策でまた出てきますので、そこで質問させていただきたいと思っております。  それでは、次の質問に移らさせていただきます。  野良猫対策についてですが、これは昨年の九月定例会のときの西原義文議員の一般質問の中で話されました。そのときの課長の答弁の中で、野良猫対策ですけれども、当市におきましては、保健所と協力しながら野良猫がこれ以上ふえないように捨て猫の禁止や飼い猫についてはできるだけ室内で飼うように広報誌などで啓発を行ってまいりたいと考えておりますという答弁でございました。昨年の九月から、九月の答弁であったんですけれども、その後の広報とかの活動やられてるかどうか、お伺いします。 ○市民環境課長(福田孝正君)  広報につきましては、定例会終了後のすぐですが、昨年十月号の広報えびのお知らせ版で啓発をしたところでございます。 ○三番(山元 豪君)  広報えびの十月号で掲載していたということなんですけれども、最近になって、また猫がふえてきたような感じも否めません。最近では、野良猫が駐車場にとめてある車のボンネットの上でふんをしたりとか、うちのまちの中だけで言いますと、車にひかれそうになることが多々あるという状況を目にしております。このことに関しては、ごみ置き場の問題にもつながると思うんですけれども、先ほどと同じように、ごみ置き場の残飯を猫が食い散らかしてたりする状況もございます。ですので、今後これ以上捨て猫とかふえないような啓発、広報以外に何かやり方があればお伺いしたいんですけれども。 ○市民環境課長(福田孝正君)  広報以外と言われますと、なかなかいいアイデアというのは浮かばないんですが、昨年広報の中で、一応猫自身の安全のためにも猫は室内で飼うようにいたしましょうということで、内容を記載しております。昨年九月、答弁いたしたわけなんですが、飼い猫と野良猫の区別が猫の場合はなかなかつかみにくいと、飼われている猫なのか、野良猫なのかですね。だからその辺も難しいところがございまして、なかなか現在飼っていらっしゃる方々にお願いするしかないのではないかと考えております。 ○三番(山元 豪君)  やはりこれも、前回市長が言われたとおり、モラルの問題であるということで、飼ってる方のモラルを信じて、野良猫問題ですね、野良猫対策を乗り切っていきたいと思います。また広報のほうも、また大きく力を入れていただければと思っております。  続きまして、旧川原職員住宅の分譲地についてであります。まず、この旧川原職員住宅の現状はどのような状態なのかお知らせください。 ○財産管理課長(築地厚志郎君)  現在、敷地整備工事中でございまして、この工事が一応八月をめどに完成する予定でございます。 ○三番(山元 豪君)  分譲地ということで、どこかお売りになるということなんですけれども、どういう人を対象に分譲されるのか、価格など、私が懸念しているのは、市外の大手不動産などの方が買われた場合に、地元の工務店とかに仕事が来ないではないのかという懸念がございまして、この質問をさせていただきました。分譲地ということで、どういう人を対象に分譲するのか、また価格などがおわかりであればお知らせください。 ○財産管理課長(築地厚志郎君)  分譲地の販売目的といたしましては、えびの市への移住希望者等が容易に住宅を建築できるように、分譲地を提供することで本市の人口増加につなげていきたいという施策の一端とする考えでございます。  御質問の価格等でございますが、今言いましたように、移住希望者の方が移住しやすいための施策の一つでございますので、ある程度価格については安価な価格の設定と考えておりますが、現在、先ほど申しましたように工事施工中でございます。九月に測量、分筆作業をして、十月をめどに公募をかけていきたいと思いますが、それまでに詳細につきましては、要綱等の整備もございますので、そういうものを含めて九月までに決定していく考えでございます。 ○三番(山元 豪君)  移住希望者のための分譲地ということで安心いたしました。なるべくえびの市に住んでもらいたいということで、価格のほうもそれを考えて安くされるのではないかと思います。あそこは何世帯分の分譲が可能だったんでしょうか。 ○財産管理課長(築地厚志郎君)  現在整備を進めております敷地整備工事で、中央に市道が通っておりますが、その両サイドを全部で十区画に区画し、販売する予定でございます。 ○三番(山元 豪君)  十区画ということは、恐らく十世帯の方がえびの市にふえるだろうという考えで、人口増につながればいいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、六番目としまして、えびの市のマスコットキャラクター「みなほ」の使用についてを通告しておりました。えびの市のマスコットキャラクター「みなほ」の使用についてお伺いします。  最近、えびの市や県のイベントなどに引っ張りだこの「みなほ」です。いろいろな会場で目にしておりますが、この「みなほ」を使いたいという団体も多々あると思うんですが、「みなほ」についての使用協定とかあるのでしょうか。また、中に入っている人は大変だろうなと思っております。その辺の諸協定ありましたら、お伺いさせていただければと思います。 ○観光商工課長(米倉健一君)  「みなほ」の使用に関する協定はないかということでございますが、現在市のマスコットキャラクターであります「みなほ」につきましては、着ぐるみ、それとパペットを作成し、貸し出しをしているところでございます。これにつきましては、要綱を定めまして、要綱に基づき貸し出しをしているところでございます。 ○三番(山元 豪君)  私も、京町温泉旅館組合の中で借りたことはございました。中に入っている人、中にも入ったこともございます。大変暑くて、移動するときにすごい不便、不便というか大きな車じゃないと移動できないということでありました。こういったイベントごとが重なったときに、どちらに優先して貸し出すのかとか、そういうのはあるのでしょうか。 ○観光商工課長(米倉健一君)  まず、貸し出しの際は、市のイベント等を優先する形になります。着ぐるみにつきましては、二体作成しておりますので、市のイベントに支障がなければ貸し出しをするということになります。 ○三番(山元 豪君)  「みなほ」ちゃんが二体あるということで「みなほ」ワンとか「みなほ」ツーとか名前がついてるかと思います。全く同じものだとは思いませんけれども、ぜひ貸し出しされるときは市を優先して貸し出されてください。お願いします。  最後になりました。自治会への加入率向上についてです。自治会の加入はかなりあると思うんですけれども、自治会に入っておられない方が、まだまだアパート住まいの方や団地のほうに多く見られております。自治会への加入率向上について、何か対策があるかお伺いします。 ○市民協働課長(上加世田たず子君)  平成二十五年度から毎年八月を自治会加入強化月間としております。この期間につきましては、今、各自治会に地域コミュニティー担当者、管理職の方を一人ずつ配置しておりますが、この自治会に加入につきまして「行政からの支援が必要ですか」というアンケートを毎年とっております。この中で希望があったところに対しまして、地域コミュニティー担当者のほうで一緒にお伺いしたりということで行っております。  また、このほかのぼり等もこの八月には各自治会に掲示しているということでございます。 ○三番(山元 豪君)  啓発活動を行っているということなんですけれども、これは自治会に入らなくても別に罪には問われないんですかね。そこをお伺いします。 ○市民協働課長(上加世田たず子君)  もう、この自治会の加入は、市民の皆さんの自由意思に基づきまして加入すべきことでございまして、しかし各自治会では加入していただいて、安心安全な地域をつくっていただきたいという希望がございますので、そういう意味からいたしましても、支援をしているということでございます。 ○三番(山元 豪君)  安心安全な自治会をつくるための自治会加入率向上について御答弁いただきました。ありがとうございました。  これで私の大トリの一般質問を終わります。
    ○議長(本石長永君)  この際、竹中雪宏議員からの発言の取り消しの申し出がありますので、これを許します。 ○十番(竹中雪宏君)  今期定例会の私の一般質問で、いじめ問題並びに学校教育のあり方について、問題が大きくなる前に学校と教育委員会が連携して早期に解決してほしいという思いで質問を行いましたが、その発言の中で一点目、三月に発生した事例の発言の中で「――――――――――――――――――――――――――――――――」の部分から「―――――――――――――――――――――――――――――――――」の部分までと、二点目、「―――――――――――――――――――――――――――――」の部分から「―――――――――――――――――――――――――――――――」の部分までと、三点目、「―――――――――――――――――――――――」と発言をした部分、以上三点について不適切な発言であったことをおわび申し上げ、取り消しをお願いいたします。 ○議長(本石長永君)  ただいま竹中雪宏議員から発言の取り消しの申し出のとおり、これを許可することに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(本石長永君)  御異議なしと認めます。よって、お諮りのとおり許可することに決定いたしました。  ほかに一般質問の通告はありません。  以上で一般質問を終結いたします。  この際、市長から発言の申し出がありますので、これを許します。 ○市長(村岡隆明君)  皆様お疲れさまでございます。議長の許可をいただきまして、大変貴重な時間をいただきましてまことにありがとうございます。  ここでおわびを申し上げさせていただきます。昨年の嘱託員の不祥事に続き、ことし四月の臨時職員による服務規程違反が発生したことは、市政への回復を進めている中で市民に不信の念を与えたことは、まことに遺憾であります。ここに心よりおわびを申し上げます。  今後、いま一度私がリーダーシップを十分発揮し、市民の期待と信頼に応えるよう再発防止に努めてまいります。 ○議長(本石長永君)  次に、日程第二、議案第四十九号平成二十七年度えびの市一般会計予算の補正(第二号)についてを議題といたします。  市長に提案理由の説明を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  それでは、今期定例会に追加で提案いたします議案につきまして、その提案理由を御説明いたします。  議案第四十九号平成二十七年度えびの市一般会計予算の補正(第二号)について御説明申し上げます。  平成二十七年度えびの市一般会計予算の補正につきましては、歳入歳出それぞれ二百八十万八千円を追加し、補正後の予算総額は、歳入歳出それぞれ一百一十四億九千三百四十六万八千円となります。  今回の補正は、市内における史跡や史実を語り継いでいくために電子絵本を製作し、市内外に情報発信を行うものであります。財源としましては、えびの市心のふるさと基金繰入金であります。また、債務を負担する行為が数年度を要するため、電子絵本製作委託業務の債務負担行為を追加するものであります。  以上御提案申し上げましたが、何とぞ御賛同賜りますようお願いいたします。 ○議長(本石長永君)  説明が終わりました。  これより質疑に入ります。質疑ありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(本石長永君)  質疑なしと認めます。  以上で質疑を終結いたします。  これより付託を行います。  ただいま議題となっております議案第四十九号につきましては、議席に配付いたしております議案付託表のとおり予算等審査特別委員会に付託いたします。  日程第三、今期定例会において受理した請願につきましては、議席に配付いたしております請願文書表のとおり、総務教育常任委員会に付託いたします。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。あす二十日から二十八日までは委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(本石長永君)  御異議なしと認めます。よって、お諮りのとおり休会することに決定いたしました。  次の本会議は二十九日午前十時から開きます。  本日は、これをもって散会いたします。                     散会 午後 四時  十分...